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<span itemprop="headline">1970年代⑮「タワーリング・インフェルノ」(1974)</span>



1970年代⑮「タワーリング・インフェルノ

大火災に見舞われた138階建ての超高層ビルを舞台にそこに巻き込まれた人々の運命を描いたパニック映画の傑作!「パニック」というのは、おそらくこの映画あたりからいわれたのではないか。「大地震」というのも同様のパニック映画であった。

70年代の映画で、一番豪華な俳優が出演していた映画ではないかと思う。

大空港」も豪華だったが。「タワリング~」の俳優見てよ、という感じです。S.マックイーン、P.ニューマン、ウイリアムホールデン(当時でも、ふた昔くらい前の俳優?)のトップ俳優に、天下のF.アステアに、ロバート・ボーン、ロバート・ワグナーも! 女優もジェニファー.ジョーンズにフェイ・ダナウエイ・・・!
 
思い起こしても「すごい!」。
そうした中でも、マックイーンとニューマンの存在が圧倒的だった。

製作費も、出演料も含めて相当だったにちがいない。

超高層ビルの火災ということで、想像を絶するカオスの世界が描かれていた。

本物の火災と思わせるほど緊迫感があった。
ストーリーは別にして、オールスターキャストを見ているだけでも、いい。

今見直しても、すごさが伝わってきそうだ。

 スティーブ・マックィーンポール・ニューマン本作品では2大俳優として肩を並べる二人。しかし、マックィーンにとって、ニューマンは憧れのスターであった。実は、マックィーンの映画デビュー作は、ニューマン主演の「傷だらけの栄光」だった。それも名前すらないチンピラ役。
 
一方、ニューマンはデビュー作から主役を演じる人気者だった。
常にニューマンを目標としてきたマックィーンは、必ずといっていいほど、似たような映画に出演していった。

ニューマンがギャンブル映画「ハスラー」(61)に出演すれば、マックィーンは「シンシナティ・キッド」(65)に。カーレース映画「レーサー」(69)に出れば、「栄光のル・マン」(71)といったように、ニューマンの直後に似たジャンルの映画に出演している。(これは、写しです)

二人が、この映画で見事な競演を果たした。

ビッグネームの2人となり、ポスターや本編クレジットの順番をどちらが先にするかでスタッフ一同、頭を悩ませてしまったという。

基本的に、ポスターや本編に出てくるクレジットは名前が先に出てくる方が主演であり、複数の名前を同時に出す場合は左(上)から右(下)と序列が決まっていた。

マックィーンとニューマンを2人同時に出す事は簡単に決まったが、どちらが左側を取るかで揉めてしまった。結局、左側をマックィーン、右側のニューマンはマックィーンより上というように位置づけられた。(上の写真をみると、確かに、少しだけ、ニューマンの写真の方がマックィーンよりも上にあるのが分かる。)いろいろ苦労があるものだ。

タワーリング・インフェルノ
(原題=The Towering Inferno)
1974年米国作品
監督 : John Guillermin ジョン・ギラーミン
製作 : Irwin Allen アーウィン・アレン
原作 : Richard Martin Stern リチャード・マーティン・スターン / Thomas N. Scortia トーマス・N・スコーティア / Frank M. Robinson フランク・M・ロビンソン
脚本 : Stirling Silliphant スティーリング・シリファント
撮影 : Fred Koenekamp フレッド・コーネカンプ / Joseph Biroc ジョゼフ・バイロック
音楽 : John Williams(2) ジョン・ウィリアムス
出演:
Steve McQueen スティーブ・マックイーン
Paul Newman ポール・ニューマン
William Holden ウィリアム・ホールデン
Faye Dunaway フェイ・ダナウェイ
Fred Astaire フレッド・アステア
Susan Blakely スーザン・ブレイクリー
Richard Chamberlain リチャード・チェンバレン
Jennifer Jones ジェニファー・ジョーンズ
O. J. Simpson O・J・シンプソン
Robert Vaughn ロバート・ヴォーン
Robert Wagner ロバート・ワグナー

(内容)
 サンフランシスコの空にそびえ立つ138階建ての世界一高い超高層ビル“グラス・タワー"が落成の日を迎えた。設計者のダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)とオーナーのジム・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)は、屋上に立って眼下にひろがる市の光景を見下ろしていた。ロバーツは疲れていた。一刻も早くコンクリートの大都会からのがれ出て、大自然のふところに飛び込みたかった。工事主任のギディングス(ノーマン・バートン)と打合わせをすませたロバーツは婚約者のスーザン・フランクリン(フェイ・ダナウェイ)と久しぶりに二人だけの時間をもった。

 惨事は、そのときすでに始まっていた。“グラス・タワー"の地下室にある発電機が故障したため主任技師のキャラハンが予備の発電機を始動させたとたんショートし、81階にある物置室の配線盤のヒューズが火を発し、燃えながら床に落ちた絶縁体の破片が発動機のマットをくすぶらせ始めたのだ・・・。

 保安主任ハリー・ジャーニガン(O・J・シンプソン)の緊急報告を受けたロバーツは配線工事が自分の設計通りに行われていないのに憤然として、落成式の一時中止をダンカン企業の広報部長ダン・ビグロー(ロバート・ワグナー)に申し入れたが、ダンカンは拒絶した。

 しかしそのとき81階では火が大きく拡がりはじめていたのだ。ロバーツはダンカンの義理の息子であるロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)に会い、ビルの配線工事を担当した彼の配慮不足を責めたが、あとの祭りだった。一方、火災の発生をまだ知らない“グラス・タワー"の借間人たちは落成式パーティの準備に浮き足立っていた。

 1階から80階までがオフィス用、それから上は住宅用に作られたこのビルには、すでにさまざまな人が住みついて、たとえば90階のハーリー・クレイボーン(フレッド・アステア)の職業は株専門のサギ師だ。
彼はおなじ階に住む富豪未亡人リゾレット・ミューラー(ジェニファー・ジョーンス)に早くも眼をつけ、今夜のパーティにエスコートし、うまく話をまとめて一儲けしようとしていた。

 外部からの招待客もそうそうたる顔ぶれで、上院議員ゲイリー・パーカー(ロバート・ヴォーン)、サンフランシスコ市長ロバート・ラムゼイなどがいた・・・。


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