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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1980年代②「ル・バル」</span>


1980年代②「ル・バル」(1984)。

80年代の二本目は、コメディー&ミュージカル。
 この映画のすばらしさは、言葉にはできぬほど。戦後のキャバレーホールを舞台に、さまざまな人が出入りする中で、歴史をのぞかせる。

なによりも「すごい」のは、せりふが一切ないのだ。

それでいて、
人生の機微、それぞれの人物の性格が、人々の交流が音楽だけで、表現されていく~。
(フランスに出張したときに、ポスターを観て、劇場に入りました。「せりふがわからないけど、
まあいいか、歌と踊りと音楽なら、観ているだけで、なんとかなるだろう・・・」と。)
 驚いた!「せりふが一切無し?! しめた! 理解できる!」→「感動した!」に変わる!
 
 せりふが無かったということさえ忘れさせてしまう、必見の映画ですね。
 
笑わせ、泣かせと、まさに「チャップリン風」世界の映画。 
 
登場人物が無名とはいえ、一人一人がすばらしい。

(注:ポスターはドイツ・バージョン)
ル・バル
(原題:Le Bal)
1984年(公開1985年)
製作国 イタリア/フランス/アルジェリア
監督: エットレ・スコーラ Ettore Scola
製作: ジョルジオ・シルヴァーニ Giorgio Silvagni
脚本: ルッジェロ・マッカリ Ruggero Maccari
ジャン=クロード・パンシュナ
フリオ・スカルペッリ Furio Scarpelli
エットレ・スコーラ Ettore Scola
撮影: リカルド・アロノヴィッチ Ricardo Aronovich
音楽: ウラディミール・コスマ Vladimir Cosma
  出演: ジュヌヴィエーヴ・レイ=パンシュナ
マルティーヌ・ショーヴァン
レジ・ブーケ
エティエンヌ・ギシャール

(内容)
 パリのダンス・ホール(Le Bal)を舞台に、台詞を一切排し音楽とダンス・スタイルだけで戦前からの時の流れとその時代に生きる人々の切なくも愉快な人生ドラマを描いた画期的なトーキー・ミュージカル作品。

本編ミュージカルにも出ているJ=C・パンシュナ率いるフランスの劇団、テアトル・デュ・カンパニョールが公演した同名舞台の映画化で、その時のオリジナル・キャストがそのまま出演を果たしている。
そのため、映画界では無名役者ばかり。しかし、一人一人の面々のユニークかつ堂に入った演技が素晴らしいのひとこと! 映画的要素を盛り込んで大いに笑わせる。最後にはホロリとさせてくれる。(祭りの後の・・・わびしさ、孤独さ)

音楽・映像はこちら:http://youtu.be/G43yMDqmPrg?list=PL8E4FFA436D903E2E


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