fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★「映画投票結果」③「スキャンダルな映画」5~8点。

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スキャンダル映画」の投票も、今回は駆け足で…。

一気に11位以下まで。

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ヤマちゃんは「白いドレスの女」について「ワイルドで、肉感的なキャスリン・ターナーに首ったけ。ベッドでの色っぽさは向かうところ敵なし。ウイリアム・ハートでなくても世の男性はすべて地獄に落ちる。」と。同感(笑)。

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たっふぃーさんは「変態といったらまっさきに浮かぶのが<ブルーベルベット>。SEX描写が凄かったのは<チョコレート>と<アデル、ブルーは熱い色>」とコメント。

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らんぷさんは「ぼかしを取っ払ったら正当な復讐劇だった”サロン・キティ”。映画的には見ごたえありの”地獄に堕ちた勇者ども”と”愛の嵐”」とナチス映画を選んだ。

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八点鐘さんは「゛ドリーマーズ゛はベルトルッチ監督のポルノ」とコメント。

 

次はいよいよ「トップ10」へ。

 

(つづく)

★「投票結果」②「スキャンダルな映画」3-4点。

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「スキャンダルな映画」投票の結果発表が続きます。「3-4点」の作品が登場。このあたりはほぼ単独票です。

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あきりんさんは、個性的な作品を選びました。「気狂いピエロの決闘」(2010年)それこそ狂っているとしかいいようのない三角関係を描いたスペインの映画。「不思議惑星キン・ザ・ザ」はソ連製のちょっととぼけた奇想天外SF映画とのこと。未見なので要チェック!です。

guchさんは、まさかの「昼下がりの情事」。「これはその刺激的なタイトルなのに内容はフラナガン氏が三塁も踏めないと言う邦題のギャップが素晴らしい。」と秀逸なタイトルを評価。(邦画では「団地妻 昼下がりの情事」という日活ロマンポルノもある。)

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ゆうちゃんの「硝子の塔」は、シャロン・ストーン主演で高層アパートを舞台にしたエロティック・ミステリーで面白かったですね。

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およやんさんの「ヒルズ・ハブ・アイズ(The Hills Have Eyes、2006)は、かなり残虐性のある映画のよう。

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ことの終わり」(fpd)は「ジュリアン・ムーアのオールヌードの女優根性・体当たり演技に脱帽」。

 

(つづく)

★「投票結果」①「スキャンダルな映画」(1点~2点)

 

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2020年投票第8弾「スキャンダラスな映画」投票には、12人が参加しました。毎回最終日の締切2分前に投票参加していた常連のギドラさんが「町内会」行事で”泣く泣く”不参加だったのが「号外」級のニュースでした(笑)。登場した作品数は約90(88作品)にも及びました。

まずは、1点作品から。

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ニンフォマニアック」(たっふぃーさん)などかなり強烈な作品が並びました(笑)。「バーバレラ」を押したヤマちゃんは「今のAI時代を先取りした映画。ジェーン・フォンダのコスチューム、エロ過ぎてまいりました」とコメント。

では、2点の作品を。

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guchさんは「”ボディ・ダブル”は かなりエグイでしょ?。”Body/ボディ"もマドンナがあらまあどんな?って感じだったし」とボディがお好き(笑)。 

花さんは「ストーリーより生々しさが連続のエロ・グロ作品は観ない」としつつ、2点を献上したのは「ミザリー」「羊たちの沈黙」「エクソシスト」と、怖~い映画を。

ジーナさんは「”ショーガール”は中身が無く、脱ぐ脱ぐ、踊る踊る…の繰り返しで、ガックリ」とコメント。確か、以前の「金返せ映画」投票でも3位に押していました(笑)。主演女優がぱっとしなかったですね。

ヤマちゃんは「中学生の時に”卒業”のアン・バンクロフトを見て以来、熟女好きになった。ませていた」と告白(爆)。

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(つづく)

訃報:英俳優・イアン・ホルム(「ロード・オブ・ザ・リング」「炎のランナー」)、亡くなる。88歳。

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ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのフロド・バギンズ役、「エイリアン」(1979)の機能不全のアンドロイド、アッシュ役を演じた英国の俳優・サー・イアン・ホルムパーキンソン病のため亡くなった。88歳だった。 

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     ロード・オブ・ザ・リング」のフロド・ハギンズ役

アカデミー賞作品賞などを受賞した「炎のランナー」(1981)では、人種差別と戦いながら教え子とオリンピックを目指すコーチ役で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。

イアン・ホルムは、英演劇界で長く活躍し、数々の名演を残した。映画の出演では、近年では「ホビット」ではビルボ・バギンズ(「ロード・オブ・ザ・リングス」フロド・ハギンズの義父)を演じた。

ロンドンのナショナル・シアターは、1997年のシェイクスピア作「リア王」などで主演したイアン・ホルムを、「稀有(けう)な俳優」と称え「数々の素晴らしい思い出」をしのんだ。

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    「デイ・アフター・トゥモロー」の海洋学

このほか出演作品では「フランケンシュタイン」(1994)「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)「アビエイター」(2004)「レミーのおいしいレストラン」(2007)など多数。

 

ご冥福をお祈りいたします。

★いよいよあす締切です!(「スキャンダル・衝撃映画」投票)。

      2020年第8弾

スキャンダル・衝撃映画投票

受付中です。あす(21日)締切となります。

現在1位作品「A」(投票者4人)2位作品「B」(同3人)がややリード。

 

       【投票要領

【1】スキャンダラス/衝撃と思う映画のタイトルを上げてください。

【2】持ち点30点:1作品最大10点。

(例)「ラストタンゴ・イン・パリ」5点「危険な情事」5点「O嬢の物語」5点「フィフティシェイズオブグレイ」5点「アイズワイド・シャット」5点「ラスト、コーション」3点「アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち」2点。

【3】締め切り日:6月21日(日)夜9時

【4】参加目標:8

   参加者: 人⇒10人⇒11

・たっふぃーさん・ジーナさん・熊本ミノルさん・花さん・およやんさん・八点鐘さん・ヤマちゃん・あきりんさん・fpd・guchさん・ゆうちゃん(まだ名前が無い人も?笑)

投票所はこちら

fpd2.hateblo.jp

★「Y世代」「Z世代」って。映画「Z」ならよく知っているが。

年齢を重ねてくると、なにかとカテゴライズする傾向が強くなると言われている。分類したり、ランク付けしたり…もそうかもしれない。反省(笑)。血液型でA型はこうだ、B型はこうだ…なども典型だが、安易に決め付けるのは良くないだろう。

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 (注:Y, Zで若干年齢の区分が異なる)

ただ年代、世代によって基本的な価値観が違うというのはあるようだ。

Y世代、Z世代というのがあって、これはいくつかタイプがあって異なるという調査がある。Y世代というのは1981年~1995年生まれ(25歳~39歳)。それに対して、Z世代というのは、そのあとに続く1996年~2010年生まれの世代(10歳~24歳)のことをいう。まとめて「ミレニアル世代」という。昭和20年代~30年代生まれは「石器世代」か(笑)。

 

ふむふむ、その大きな違いは?

決定的な違いは、

Y世代はインターネット、携帯が当たり前の時代に生まれた「デジタルネイティブ」。

Z世代はソーシャルメディアスマホ時代に生まれた「ソーシャルネイティブ」。

 

■ミレニアル世代の4タイプ

2017年9月に、イノベーションチームdotと(株)ループス、(株)4thの三者チームで構成される「Z世代会議」は、3,000名のミレニアル世代を対象として、価値観やライフスタイルに関してのアンケート調査を実施。

調査チームでは、選択肢にあげた104項目に対する回答傾向から、クラスター分析によって、ミレニアル世代の調査対象者2,824名を4タイプに分類。その上で、時間をかけて議論し、その特性を象徴するようなネーミングをつけた。名付け親は「ファンベース」(ちくま新書)の著者、佐藤尚之氏である。

 

■Z世代の4タイプ

  • タイプ1:⼈⽣ガチ勢

 「⼈⽣ガチ勢」は、今の⽣活が楽しく満⾜であり、⼈⽣はきっとなんとかなると「⼈⽣を楽観的にとらえている、前向きな若者」だ。友⼈が多いことを好み、楽しい雰囲気や場所を作ろうとする社交家である⼀⽅で、伝統的な仕事観や上下関係を重視する点など、保守的な側⾯も持ちあわせている。

 「省エネペシミスト」は、⼈づきあいが苦⼿で、努⼒や訓練が必要なことはやりたくない、⽬⽴ちたくない、など「がんばりたくない若者」だ。ブランドにこだわらず、無駄なものは持たないなどミニマリストの傾向も強い。⾃分⾃⾝を真⾯⽬な性格だと考えているが、声をあげても世の中は変わらない、努⼒しても報われないことが多い、など⼈⽣を悲観的に捉えており、この点では「人生ガチ勢」と対象的だ。

  • タイプ3:ソーシャルよいこ

 「ソーシャルよいこ」はZ世代の⼥性に多い「SNSの使い⽅が極めて特徴的な若者」である。新しいものが大好きで、トレンドに敏感。情報感度が⾼いが、⼈⽬が気になる⼈が多く、一般的に言われる「Z世代の特徴」と重なるタイプである。「インスタ消費」をする若者は少数派で、このカテゴリーの若者たちの消費行動と言えるだろう。

  • タイプ4:様子見フォロワー

 「様子見フォロワー」は、選択した項⽬の数が少なく、⼤きな特徴の⾒出しにくい層で、構成比率は男性の方が高くなっている。深く分析すると複数のタイプに分かれており、他のタイプと比較して価値観のバラツキが多いカテゴリーである。

 

会社の中で、こうした平成生まれの世代の人と接するのは、難しいだろうと想像する。

 

 

映画「グッバイ、ゴダール」(2017)を見る。

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グッバイ、ゴダール」(原題:Le Redoutable、2017)を見た。フランス・ヌーベルバーグの巨匠ジャン=リュック・ゴダールの性格や考え方、人物像を知るには打って付けの作品。

ゴダールの2人目の妻、アンヌ・ヴィアゼムスキーによる自伝が原作。実話という仮面に隠された愛憎劇をユーモアタッチで描いている。

監督は「アーティスト」(2011)でアカデミー賞作品賞に輝いたミシェル・アザナヴィシウス。アンヌを演じるのは「ニンフォマニアック」で衝撃的なスクリーンデビューを飾ったステイシー・マーティンミュウミュウのフレグランスの広告塔を務めるなどでも注目を集める女優だ。ゴダールを演じるのは、名優ルイ・ガレル。ルイの父は映画監督のフィリップ・ガレル

当時「勝手にしやがれ」「軽蔑」などを撮ったあと、ゴダールはどんどんと政治闘争へ身を投じていき、ついには物語の前半で「商業映画との決別宣言」をする。フランス人にとっては、この映画はシュールでコメディと捉えられているようだが、ゴダールとアンヌの史実を元にした映画でカリスマ監督と駆け出し女優のラブ・ストーリーでもある。

 

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 パリで暮らす哲学科の19歳の学生でゴダールの2番目の妻となるアンヌ(ステイシー・マーティン)のナレーションで始まる。

「彼(ゴダール)の将来は前途洋々。世界が彼を尊敬していた。ジャン・ルノワールフリッツ・ラングストーンズまで誰もが彼の才能を認めた”ヌーベルバーグ”の申し子ジャン=リュック・ゴダール。映画の概念を変えて男だ。野放しの独創性が放つ魅力。予期せぬおかしさで裏をかく。物語をずらし 政治を語る面白さ。つまり若さと自由だ。最初は彼が私を意識し、次第に私も尊敬と」愛を抱いた。10年前に映画を革新した男は私の人生をも大きく激変させた。今の彼は自分の改革へと浸走る」

アンヌは20歳を前に人生を変える出会いを果たす。映画界に変革をもたらしたとされ、世界中から注目される気鋭の映画監督ジャン=リュック・ゴダールルイ・ガレル)と恋に落ちる。

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さらに彼の新作「中国女」(1967)で主演を飾ることになった。これまでになかった、新しい仲間たちと映画を作る刺激的な日々やゴダールからのプロポーズなどなど、生まれて初めての体験が続く。

アンヌはあらゆるものを夢中で吸収して魅力的な女性になっていく一方で、パリの街ではデモ活動が日に日に激しくなり、社会も変化の兆しを見せる。

ゴダールは次第に革命に傾倒していき、そしてついに1968年の五月革命の勃発を期に、二人の関係も様相を変えていくのだった。

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ゴダール語録とも言えるような言葉が随所に登場する。ゴダールに、映画ファンを名乗る男が質問を投げかけると「映画は死んだ。君は生きているゾンビだ」カメラ目線で「”俳優はバカだ”と言えるのが俳優だ」「映画に夢を求めるなんてヘドが出る」などとそれまでの自身の映画を全否定したりするのだ。

また五月革命のさなか、クロード・ルルーシュ、フランソワ・トリフォーらと「カンヌ映画祭」を中止に追い込んだりした。映画は、小さな小見出し(章)分けされていて、「毛沢東はちんぷんかんぷん」「政治に参加せよ」「マオで全てが明確」「軽蔑ピエロ」など。

ベルナルド・ベルトリッチ監督との意見の衝突も描かれた。これについてはゴダールはあとから、謝っておきたいとフォローするシーンもある。壁の落書きで「ゴダールは中国のクソ・スイス人だ」と書いてあるのを見たゴダールとアンヌのシーンが、突然モノクロネガフィルムに反転してしまう。しばらくネガのシーンが続き、カラーとモノクロが交互になる。

映画のタイトルの「グッバイ・ゴダール!」は、原作者で妻だったアンヌの言葉だがその決別の時が最後に描かれる。

お互いに会話を交わしているのだが、表面的な言葉と、腹で思っていることとの違いが、二重で字幕に出る。

女優の道を進みたかったアンヌに対して「向こう側に行った、女優なんてくだらない」と突き放すのだ。涙を見せるアンヌにさらに「女は泣けばすむと思っている。ワケがあるなら信用する」と。

ゴダールが読んでいた本のタイトルは「一触即発」「暴力戦法」「ひと荒れするぜ」「欲望と渇望」「逆境」等だった。ちなみにアンヌは「怒りの葡萄」を読んでいた。

「エピローグ」では、自殺未遂をしたゴダールは一命を取り留める。毎朝、格闘しているという。映画を無視して革命に生きるか。革命を諦め映画を取るか。仲間たちから「政治か映画か」の二択を問われ、多数決に従うとしたゴダール。最後に再びナレーション。「いつ脱線したのだろう。ゴダールも、ジャン=リュックも死んだ。答えはない」

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商業映画への決別と同じタイミングで、作品に「ジャン=リュック・ゴダール」の名前を冠することをやめ「ジガ・ヴェルトフ集団」を名乗って活動をおこなった(1968年-1972年)。ソビエト映画作家ジガ・ヴェルトフの名を戴いたこのグループは、ゴダールマオイスト政治活動家であったジャン=ピエール・ゴランを中心とした映画製作集団。ゴダールが再び商業映画に復帰したのは1979年の「勝手に逃げろ/人生」。1980年代のゴダールは「パッション」「ゴダールのマリア」「カルメンという名の女」などの話題作を次々に発表した。

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主な出演者:

ジャン=リュック・ゴダールルイ・ガレル - 映画監督。

アンヌ・ヴィアゼムスキーステイシー・マーティン - 現役大学生の若手女優。

ミシェル・ロジエベレニス・ベジョ - ファッションジャーナリストでデザイナー。

ジャン=ピエール・バンベルジェ: ミシャ・レスコー - ミシェルの夫。実業家。

ミシェル・クルノーグレゴリー・ガドゥボワ - ゴダールの友人の映画評論家で映画監督。

ジャン=ピエール・ゴラン: フェリックス・キシル - 若い雑誌編集者。ゴダールの仲間に。

ジャン=アンリ・ロジェ: アルトゥール・アルシエ - ゴダールの仲間になる若者。