
映画「エレベーターを降りて左」(1988、日本公開1990)を見る。パリのおしゃれなアパルトマンを舞台に、画家とその恋人が巻き起こすロマンチック・コメディ。
監督は「優しく愛して」のエドゥアール・モリナロ。
元々はジュラール・ロジェの舞台劇“Lamuse gueule”を基に自身が脚色。撮影はロベール・フレス、音楽はマレー・ヘッドが担当。出演はエマニュエル・ベアール、リシャール・ボーランジェほか。
いまやフランスの代表的な女優の1人、エマニュエル・ベアールが撮影当時25歳で、下着姿でキュートな愛くるしさを振りまくところが魅力。
とにかくカン違いがこれでもかと繰り返されるドタバタ騒動劇のラブコメディ。

エヴァ(エマニュエル・ベアール、右)
<ストーリー>
画家のヤン(ピエール・リシャール)は、魅力的な人妻フロランス(ファニー・コタンソン)に片思い。
一方、ヤンのアパートの隣人ボリス(リシャール・ボーランジェ)は、同棲相手のエヴァ(エマニュエル・ベアール)と喧嘩ばかりの毎日。
ある朝、ドアの自動ロックがかかり、下着姿のエヴァが廊下に締め出される。助けを求められたヤンは、やむなくボリスの部屋にベランダ伝いに侵入、ボリスから浮気とカン違いされる。
エヴァはボリスに追い出され、ヤンの部屋を訪れる。そこへヤンが好意を抱いているフロランスがやって来て、フロランスはエヴァをヤンの愛人とカン違い。
フロランスの夫アンドレ(ピェール・ヴェルニエ)もやって来て、フロランスを連れ帰り、ヤンのデート計画は壊れてしまう。
その時、心を入れかえたボリスがエヴァを迎えに来る。エヴァは、自分の荷物を取りにヤンの部屋に行くが、ヤンはピストルを自分に向けている。
ジョークのつもりが警官を招いての騒動となった。また、今度はエヴァがボリスに喧嘩を売り始め、ヤンとの浮気を疑うボリスはヤンに詰め寄り、果ては部屋を破壊する始末。
呆れたエヴァは出て行こうとするが、ボリスはベランダにぶら下がり「死んでやる」と絶叫。
ボリスにしがみついたヤンともども、あやうく転落しかける。その騒ぎを見てフロランスがやって来るが、ひょんなことからボリスの浮気が発覚、エヴァはピストルを持ち出し発砲。
だが、それはライターのオモチャだった。騒ぎはようやく収拾し、ボリスとエヴァはヨリを戻し、ヤンもアンドレと喧嘩別れしたフロランスの愛を手に入れることに成功する。



・・・
タイトルの「左」はエレベーターを降りて左右に部屋が2つあるが、その左ということ。左には独身で画家のヤンが住み、右隣にはボリスという男が同棲中のエヴァと住んでいる。
ドアのオートロックは締め出されると怖い(笑)。ホテルならいざ知らず、鍵を持たずに外に出ると中には入れずに、お隣さんの部屋に入って、窓の外のベランダに出て、仕切りの鉄の囲いをまたいで綱渡りのように移動するしかない。
隣人がドアがロックされてしまうたびに、部屋のブザーを鳴らされ部屋を開ける回数が重なり、ヤンが好意を寄せている女性フロランスがやってくるというタイミングで、下着姿のエヴァがいたことで勘違いされるのだった。
拳銃が本物、そっくりのライター論争、浮気の真相の言い訳、説明も不十分なままにグダグダが多いのが玉に瑕。最後には、ようやくすべての誤解が解けてめでたしとなるのだが…。
ヤンとボリスは、本物の拳銃と拳銃とそっくりのライターとでふざけ合うことがあり、ライター拳銃が何かの拍子で本物とすり替わっていて、警官二人がやってきて尋問するが要領を得ない。
新米の若い警官が飲み込みが早くヤンたちの説明を理解してクリアに説明するが、ベテラン警官は立場がなくなる可笑しさ。
気楽に見るには83分という長さがちょうどよく、エマニュエル・べアールの小悪魔的ナイスな肢体をみる映画。

■「四丁目」コレクションよりポイントでゲットしたブルーレイで鑑賞。
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