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映画「シンシン/SING SING」(原題:Sing Sing、2023)を見る。アカデミー賞主演男優賞など3部門にノミネート。

映画「シンシン/SING SING」(原題:Sing Sing、2023)を見る。タイトルだけ見ると、ミュージカルかなと思ってしまうが、シンシンはニューヨーク州の刑務所の名前。

シンシン刑務所で実際に行われている「収監者更生プログラム(RTA)」である「舞台演劇」を題材に、ここに収監された男と収監者仲間たちとの友情を実話を基に映画化したもの。

主人公ディヴァインGを演じたコールマン・ドミンゴは、第97回アカデミー賞で脚色賞、歌曲賞とともに、主演男優賞にノミネートされた。ドミンゴは前年の第96回アカデミー賞でも「ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男」で主演男優賞にノミネートされており2年連続ノミネートとなる。見たことがある俳優だと思ったら、「ランニング・マン」で主演を演じている。

そのほかのキャストには、シンシン刑務所の元収監者で、舞台演劇プログラムの卒業生及び関係者である俳優たちが多数参加している。

監督は「ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊」などのグレッグ・クウェダー。
この映画では、芸術(演劇)を通して受刑者たちの魂の再生と更生を描きたかったようだ。

米国の最重警備刑務所で行われている実在の演劇プログラム「RTA(Rehabilitation Through the Arts)」を題材にして、犯罪者が演劇を通じて自分自身を見つめ直し、心の葛藤を克服し、人間としての尊厳を取り戻していく過程を描いている。

刑務所という環境では、友情は無縁と思われるが、受刑者たちが演劇という創造的な行為を通じて心を通わせ、疑似家族のような強い絆、コミュニティを築く姿を描き、人間の善性や回復力を強調している。

出演者の85%以上が実際の元シンシン刑務所収監者というキャスティング。それだけに、演技を超えた真実の叫びやリアリティが表現されている。

単なる刑務所のドキュメンタリー映画ではなく、芸術の持つ力と人間が持つ再生の可能性が描かれている。

似たようなタイトルの映画「シング/Sing」と紛らわしい。

<ストーリー>
無実の罪で収監された男、ディヴァインG(コールマン・ドミンゴ)は、刑務所内更生プログラムである「舞台演劇」のグループに所属し、収監者仲間たちと日々演劇に取り組むことで、わずかながらの生きる希望を見いだしていた。

そんなある日、刑務所で一番の悪人として恐れられている男、通称ディヴァイン・アイことクラレンス・マクリン(本人役)が演劇グループに参加することになる。

そんな中で演劇グループは、次の公演に向けた新たな演目の準備に取り掛かるが…。

・・・
■「RTA(Rehabilitation Through the Arts) 」とは。
米国ニューヨーク州の刑務所内で、演劇、ダンス、音楽、絵画、詩などの芸術活動を通じて、受刑者の更生と社会復帰を支援する非営利団体およびそのプログラム

1996年に設立され、主に最高セキュリティレベル(マックス・セキュリティ)の刑務所で、受刑者に自己表現の場を提供し、コミュニケーション能力や感情コントロール、協力精神などの「ライフスキル」を養うことを目的としている。

目的は、演劇やダンスの技術向上そのものではなく、芸術活動というクリエイティブなプロセスを通じて、怒りやネガティブな感情を処理し、人間として成長することに重点を置いているのが特徴。

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