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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「フォー・ルームス」(1995)タランティーノほか4監督のオムニバス。</span>



フォー・ルームス」(原題:Four Rooms、1995)を見た。
クエンティン・タランティーノがほかの3人の監督に声をかけて作ったという4つの話で構成されがオムニバス映画。主人公のホテルのベル・ボーイが全てに登場し、騒動に巻き込まれるというドタバタ・コメディ。

別の監督が撮ったオムニバス映画というのは、どうしてもばらつきがあるようで、一番最初には、マドンナなども登場しているが、映画「エビータ」のような存在感はなく、生かされていない。

俳優としてもタランティーノが出演しているが、自他ともに認める映画オタクとして知られるだけに、例によって早口でまくしたてるが、”ノーマン”(「サイコ」のモーテル・オーナー)や、ジェリールイスの「底抜けシリーズ」などの話題がポンポンと出てくる。クレジットにはないが、ブルース・ウィリスが出演していたのには驚いた。友情出演(カメオ)というやつか。

アントニオ・バンデラスは、いつものようにオールバックで、存在感がある。
小さな男の子供のヘアスタイルを「お父さんのように、オールバックにすると似合うぞ」と無理やり、クシでオールバックにしてしまう。子供の母親は、七・三分けにしたかったのだが・・・。

・・・
4つの物語は4人の監督がそれぞれ担当。
出演陣は、ベル・ボーイにティム・ロス、ほかにジェニファー・ビールスタムリン・トミタなど。

オープニングは、アニメーションで始まり、アリソン・アンダースが脚本・監督した「ROOM 321 お客様は魔女」がスタート。40年前に石像にされてしまった女神を復活させるために321号室に集まった5人の魔女。この魔女の一人がマドンナである。



5人の美女が揃っているというのが見所で、特にふたりは、終始、トップレス。ベル・ボーイのテッド(ティム・ロス)は、「客とのXXXは厳禁」というのに、一人の魔女の相手をさせられてしまう。

2話目は、アレクサンダー・ロックウェル脚本・監督の「ROOM 404 間違えられた男」。酔っ払い集団が大晦日パーティーを開いているが、テッドに氷を注文するが、酔った客が間違った部屋番号を伝えたので、テッドが入った部屋で、とんでもない事件に巻き込まれてしまう。そこでは、浮気した妻が椅子に縛られ、夫が拳銃を持って立っている現場だった。なんと、その妻の浮気相手と勘違いされてしまうテッド。ここら辺からテッドの不幸が始まっていく。

妻を演じているのはジェニファー・ビールス
「えっ、あの『フラッシュダンス』(1983)の・・・」だが、10年後のビールスは、すっかり大人の女性になっていた。そして段々と壊れはじめていくテッド。


          右が「フラッシュ・ダンス」のジェニファー・ビールスとは・・・。

3話目は、ロバート・ロドリゲス脚本・監督の「ROOM 309 かわいい無法者」。
アントニオ・バンデラスタムリン・トミタ(黒髪で日系女優?)夫婦がテッドに500ドルを払って娘と息子の面倒を見るように頼み、自分たちは遊びに出かけてしまう。



ところがこの子供たちがとんだ悪ガキかと思うと、そうでもなく、テッドが二人の子供たちに振り回されることになる。アントニオ・バンデラスとタムリン・トミタの二人は、少ししか登場しないが、タムリン・トミタが七三に分けた息子の髪を「男はオールバックだ」といって息子の髪を必死でかき上げている様子は笑える。


              「オールバックが似合うぞ」とバンデラス・父。

4話目は、クエンティン・タランティーノ脚本・監督の「ペントハウス ハリウッドから来た男」。さんざんな目にあったテッドは、「こんな仕事はやーめた」と思ったが、女上司に止められる。

ハリウッドスターが宿泊しており、ホテル側はハリウッドのご機嫌を損ねるわけにはいかないから、続けて欲しいというのだ。 ハリウッドスター役がクエンティン・タランティーノで、とにかくよく喋る。ブルース・ウィリスまで、電話中のシーンが多いが、出ている。


         騒動に巻き込まれ四苦八苦したベル・ボーイを演じたティム・ロス

ティム・ロスが目立った映画だった。ロスは「レザボアドッグス」(1991)では、ハードボイルドな役柄だったが、今回は一転して、コメディアンぶりを見せた。

著名な俳優を使っている割には、イマイチの映画だった。

★★

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