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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「東京ジョー」(原題:Tokyo Joe, 1949、日本公開1993年)を見る。ボガートと雪州の共演。

      

東京ジョー」(原題:Tokyo Joe, 1949、日本公開1993年)を見る。占領下の東京を舞台に、悪と対決する男の姿を描いた異色のハリウッド映画。この映画は知らなかった。

主演は「マルタの鷹」「カサブランカ」のハンフリー・ボガート。共演は「戦場にかける橋」の名優、早川雪洲。製作後45年後に公開され幻のハリウッド映画と呼ばれた。この当時の外国映画の日本人の描き方は言葉も含めて不自然さがある。

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1949年、第二次世界大戦中空軍パイロットとして活躍していたジョー(ハンフリー・ボガート)が8年ぶりに日本へ帰ってきた。

彼は、日本とアメリカが戦争に突入する前、東京・銀座一丁目Tokyo Joe'sというレストランを経営していた。

旧友のイトー(テル・シマダ)と久々に再会したジョーは、かつての妻トリーナ(フローレンス・マーリー)が占領軍の将校と結婚し、一人娘アニヤ(ローラ・リー・ミッシェル)と共に日本に住んでいると知らされる。

トリーナの住居を訪ねてみると、確かに彼女は娘と共に幸せな家庭に納まっていた。イトーからキムラ男爵(早川雪洲)を紹介されたジョーは、実はトリーナが戦争中に反米プロパガンダ放送に加担していたことを知らされる。

もし男爵がそれを公にすると、トリーナも戦争犯罪に問われてしまうのだ。彼女を未だに愛していたジョーは、男爵が秘密を守ることを条件に、韓国から日本人戦争犯罪人を脱出させる計画に参加することになってしまう。

一方で正義感の強い彼は、秘密裡に男爵の悪事を捜査官に通報した。そんな彼の行為を知ってか知らずか男爵はジョーに、娘アニヤを誘拐した、娘の命がほしかったら途中で裏切るなど告げる。

韓国へ赴き無事任務を果たして日本に戻ってきたジョーと、男爵の仲間は空港で待ち受けていた警官隊に逮捕される。

ジョーは警官隊と共に男爵のアジトへ向かい、男爵と対決、傷を負いながらもアニアを助けだすのだった。

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戦後の東京(日本)で撮影許可がおりたいちばん最初の映画と言われる。ボガートに対して早川雪州が貫禄で勝る。ボガートが雪州に出演を直談判したという。

ボガートが柔道の形の練習を見せたり、片言のヘンテコ日本語を話すシーンも貴重。ストーリーは戦後日本の混乱期を反映したもので、人力車に乗ったりしているが、ボギーは、来日せずに1940年代後半の日本の風景と合わせた合成だという(そこは残念)。

同じハンフリー・ボガートでも「カサブランカ」のような名作にならず、それも残念。イングリッド・バーグマンと比べると、女優に華がないからか(笑)。

キャスト
■ジョー:ハンフリー・ボガート…かつて銀座でレストランを経営。第二次大戦でパオロッととして従軍。戦後、銀座に戻る。元妻はトリーナ。歌手でもあったトリーナに未練がありトリーナのレコードを聴く。
■キムラ男爵:早川雪洲…裏社会の大物?取引に人質として娘アニアを誘拐。
■マーク・ランディスアレキサンダー・ノックス…トリーナの夫。GHQの将校。
■トリーナ:フローレンス・マリー…元クラブ歌手。ジョーと別れてマークと再婚。7歳の娘アニャがいる。

■アニヤ:ローラ・リー・ミッシェル…マークとトリーナの一人娘。

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