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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「グッバイ、リチャード!」( 原題:Richard Says Goodbye、2018)を見る。

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グッバイ、リチャード!」( 原題:Richard Says Goodbye、別題:The Professor, 2018、日本公開2020)を見る。ぶっとび会話、ぶっ飛びシーンもあるので15+指定。多様性や個性をあえて取り入れた予定調和からか、レズ、ゲイ、不倫などをコミカルながら織り交ぜている。

余命180日と医師から宣告された大学教授(ジョニー・デップ)が残された時間をありのままに生きることで人生の愛おしさを見いだしていく姿をユーモラスに描いたヒューマンドラマ。

とはいえ、批評家の評価は厳しく、アメリカでは100点満点中10点というのもある。登場する人物が薄っぺらというのがその理由。ジョニー・デップのラストのスピーチは「死に直面している人間もいることを考えれば、もっと残りの限られた人生を有意義に送るべきだ」という主旨だったがアピールしたようだった。

余命半年を宣告されたらどのような行動をとるかを考えさせられる映画ではあった

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大学の英文学教授・リチャード(ジョニー・デップ)は、医師から肺がんで余命半年と宣告される。延命手術しても1年だという。リチャードはこの現実を受け止め切れず、しばらくの間は、ひとりでいる時も、会議中も、食事中も「ファック(クソ!)」とぼやき続ける。

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夕食でそのことを家族に話そうとするが、娘・オリヴィア(オデッサ・ヤング)が突然、自分はレズだと告白。母親は「それは思い込みに過ぎない。私にはわかる」と笑い飛ばすが、オリヴィアは「まったくわかっていない」と部屋へこもる。

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さらに芸術家の妻・ヴェロニカ(ローズマリー・デウィット)は大学長のヘンリー(ロン・リヴィングストン)と浮気をしていると話し出した。「なんで、今言うかな」と思うリチャードだが、何も言えず、ヘンリーにはタマが三つある嫌な奴だろうにと叱責するどころか笑ってしまう。後日、ヴェロニカとウィスキーを飲み「お互いこれからは、やりたいようにやろう」と話した。

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リチャードは、単位のために英文学の講義を受けている生徒に「勉強したくない奴は、Cの成績をやるから出て行け」と言い、残った数名とバーへ繰り出す。

リチャードは、酒を飲みながら中年のウェイトレス・サラ(ジャスティン・ウォーリントン)を口説き、トイレで性行為に及ぶ。生徒たちは、その破天荒ぶりに驚くが、軽蔑はしていないようす。

後日、女生徒・クレア(ゾーイ・ドゥイッチ)はリチャードとバーで踊り、恋心を抱くが、リチャードは体調が悪化し倒れてしまう。

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生徒たちは名作「白鯨」の独自考察を大学の中庭で発表。ゲイの生徒・ダニー(デヴォン・テレル)は、リチャードと関係を持ってしまう。ダニーはマリファナを吸っていて、ほかの生徒にも勧めた。リチャードは最初こそ自暴自棄になっていたが、自分を慕う学生たちと交流する中で、徐々に冷静さを取り戻していった。

リチャードの同僚で親友のピーター(ダニー・ヒューストン)は、飲み屋でリチャードがガンで死ぬと知り涙を流す。

リチャードはピーターと教会へ行き「病気で死ぬのは最悪だが完全だった」と語る。

ヘンリー学長が教授たちやその家族を呼び、今学期終了の打ち上げパーティーを開催。リチャードは全員の前で「近いうちに自分は死ぬ」と発表した。ヴェロニカにも別れを告げる。

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家で娘のオリヴィアがガールフレンドのテイラー(ケイトリン・バーナード)にフラれたと泣いている。リチャードは彼女を慰めたあと、旅に出ると言って家を出た。

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リチャードは飼い犬・ジブルスを連れて車を発進させる。広大なT字路に出て止まり、右と左を眺めた。道のない真ん中を、笑いながら突っ切り走って行く。

愛犬ジブルスは、主人の前途を知らずに度々登場するが、いつかは主をなくした”ハチ公”の運命をたどるのか(泣)。

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【キャスト】

■リチャード・ブラウン: ジョニー・デップ:英文学の大学教授。

■ヴェロニカ・シンクレア=ブラウン: ローズマリー・デウィット :リチャードの妻。芸術家。

■オリヴィア・ブラウン: オデッサ・ヤング:リチャードとヴェロニカの娘。

■ピーター・マシュー: ダニー・ヒューストン:リチャードの同僚で親友。

■クレア: ゾーイ・ドゥイッチ:リチャードの教え子。学長の姪。

■ダニー: デヴォン・テレル:リチャードの教え子。リチャードを誘って性的関係に。

■ヘンリー・ライト: ロン・リヴィングストン:学長。ヴェロニカの不倫相手。クレアの伯父。

■ドナ: シオバン・ファロン・ホーガン:リチャードの同僚。

■バーバラ: リンダ・エモンド:ピーターの妻。

■ローズ: マトレーヤ・スカールウェナー:リチャードの教え子。フェミニズムに傾倒。

■学生: パロマ・クワイアトコウスキ:リチャードの教え子。

■テイラー: ケイトリン・バーナード:オリヴィアの同性の恋人。

■リチャードの主治医: マイケル・コプサ

■サラ: ジャスティン・ウォーリントン:パブのウエイトレス。リチャードと性的関係に。

■ヘンリーの秘書キャロル: マリリン・ノリー

 

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