Yahooニュースの見出しを見ていたら「ノーノー」何とかという言葉が目に飛び込んできた。「ノーノー」って何?新語か?と思ったら、和製英語で野球の「ノー・ヒット・ノー・ラン」を短くした言葉のようだ。なんでも短縮するのが好きなニッポン人。
「ノーヒットノーラン」そのものが和製英語で、日本語で言えば「無安打無得点試合」。記事の中身を見たら「ピッチャーが継投でノーノー試合だったにもかかわらず、勝利とならず引き分け」というものだった。
「ノーノー」が最近使われ始めた新・和製語かというと、”オー、ノー、ノー”で、化粧品関連で「ノーノーヘア」(脱毛・除毛関連製品・ブランド)で使われてたり、古くはグループサウンズ(GS)の「ザ・スパイダース」(The Spiders)の曲に「ノー・ノー・ボーイ」(No No Boy)、1966年)なんていうのもあった。
このタイトルと同名の小説「ノー・ノー・ボーイ」(原題:No-No Boy)が、日系アメリカ人の作家ジョン・オカダによって執筆され、1957年に刊行されている。初版はわずか1,500部の出版で、ほとんど注目されることはなかったというが、公民権運動の高まりを受け、1970年代に入って、この本の存在が再発見されると、総合アジア系アメリカ人資料プロジェクト(CARP)によって自主的に3,000部が出版された。
さらに、1979年にはUniversity of Washington Pressから出版され、現在までに15万部を超えるロングセラーになっているという。
第二次大戦中および戦後に日系アメリカ人が直面した苦悩を生々しく伝える作品として高く評価されている。
「ノーノー」からかなり脱線してしまった。