「魔女がいっぱい」(原題:The Witches、2020)を見る。主演はアン・ハサウェイ。ハサウエイといえば、最近では、化粧品のCM(ラックス)などでも気品と上品さを振り巻いているが、この映画では魔女軍団の悪役ボスを演じて、インパクトがある。
監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)」シリーズのロバート・ゼメキス。この監督は、SFファンタジーがお得意のようで「魔女がいっぱい」でも、アン・ハサウエイを使って、怖~いファンタジー仕立てにしている。とくに嗅覚が発達しているようで、何かの臭いをかぐと、鼻を大きくぴくぴくさせるシーンは、度肝を抜く(おかしさ)。
共演は「ヘルプ 心がつなぐストーリー」「シェイプ・オブ・ウォーター」などのオスカー女優オクタビア・スペンサー、「プラダを着た悪魔」では主人公の良き理解者に扮した名バイプレイヤーのスタンリー・トゥッチなど。
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両親を事故で亡くし、おばあちゃん(オクタビア・スペンサー)に引き取られた少年。おばあちゃんは魔女に詳しく、少年に魔女の恐ろしさや人間になりすました魔女の見分け方などいろいろなことを教えてくれた。
そんなある日、おばあちゃんと一緒に豪華なホテルに泊まった少年は、偶然にも魔女たちの集会を目撃してしまい、彼女たちの恐ろしい計画を知ることになる。
ところが少年は魔女たちを従える大魔女グランド・ウィッチ(アン・ハサウエイ)に見つかり、ネズミの姿に変えられてしまう。それでも少年とおばあちゃんは諦めず魔女たちと対峙することを決意するのであった。
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1960年代が舞台。ある豪華ホテルに現れた、おしゃれで上品な美女。しかし、美女の正体は誰よりも危ない邪悪な大魔女だったというストーリー。この大魔女が引き連れてきた外見は美女軍団は、全員が魔女で、スキンヘッドにかつら。指も2本、3本しかない。
そんな魔女たちの頂点に立つ大魔女が目指していたのは、世の中で楽しそうにしている子供たち(クソガキ)を抹殺してしまおうという計画。○○を使って、XXに変貌させてしまうというものだった。
CG技術やワイヤーアクションをふんだんに使って、ぐいぐいと映像に引き込まれる。XXに変貌した子供たちが、逆襲するシーンが圧倒する映像で迫ってくる。
痛快エンターテイメント・ファンタジー映画で、アン・ハサウエイの今までにない驚異(脅威)の役どころは必見。Netflixで配信中。