アン=マ―グレットといえば「ラスベガス万才!」(1964)で、この映画を1970年代初めごろリバイバルで都内の大塚名画座で見た。アン=マ―グレットの黒タイツにナイスバディの踊りに痺れた(笑)。かっこよすぎ(笑)。
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単なるセクシー女優ではなく、演技派への脱皮を目指して、この映画のあとジャック・ニコルソンなどと共演した「愛の狩人」(1971)もよかった。共演はキャンディス・バーゲン、「卒業」の音楽を担当したサイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクル。青春の愛と性の矛盾を突く映画だった。
アン・マ―グレットは「ポケット一杯の幸福」(1961)がデビュー作(「日曜洋画劇場」で見た)。「一日だけの淑女」(1933)のリメイクで、大御所ベティ・デイヴィス、グレン・フォードなどが出演していた。
このほか「泥棒を消せ」(1965)でアラン・ドロン、「シンシナティ・キッド」でスティーブ・マックィーンと共演。
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マイケル・ダグラス主演の米国ドラマ「コミンスキー・メソッド」(第3話)にアン=マ―グレットが登場している。このドラマ撮影時、78歳(現在80歳)。
上のセリフは「コミンスキー・メソッド」で、コミンスキー(マイケル・ダグラス)の友人ノーマン(アラン・アーキン)が妻を亡くしたので、アン=マ―グレットが、ノーマンを支える仲間たち(=村)になってもいいわと申し出たことに対して、「村はいらない。遊牧民になるんだ」とノーマンがこたえたセリフだ。
アカデミー賞で話題になったnomad(ノマド)という言葉が登場している。
「コミンスキー・メソッド」は、酸いも甘いも噛み分ける年配者がほとんどなので、そのものずばりのストレートな言葉や、俗語、スラングのオンパレード(笑)。
このドラマ、おもしろすぎる!
味わいのあるセリフや英語のことわざ、シャレた言い回しなどが次々に登場するので、おろそかには見ないぞ!(←この名セリフ「七人の侍」の志村喬のセリフ:このめし、おろそかには食わんぞ!のつもり)。
ドラマに登場したことわざの一例:
A stitch in time saves (ドラマではmeans) nine.
今日の1針、明日の十針。→「転ばぬ先の杖」
A bird in the hand is worth something (実際はtwo in the bush)
手の中にある1羽の鳥は繁みの中の2羽の価値がある。