「007」のジェームズ・ボンドの吹き替え声優、俳優、ラジオパーソナリティとして活躍した若山弦蔵(わかやま・げんぞう)が5月18日、心不全のため都内の自宅で死去した。88歳。
若山弦蔵というと「スパイ大作戦」IMFリーダーのジム・フェルプスの吹き替えを担当。低音域ながらよく通る渋い声で人気を得た。
テレビでは「ローン・レンジャー」(1958)が初の主演の吹き替えとなり「モーガン警部」「バークにまかせろ」などが印象に残る。
TBSラジオの「パック・イン・ミュージック」は1968年から2年間担当したほか「若山弦蔵の東京ダイヤル954」は前身番組から1995年まで約22年間休まずパーソナリティーを務めた。
テレビ朝日系時代劇「暴れん坊将軍」や山口百恵出演の「赤い運命」などのナレーション、近年はロールプレーイングゲーム「キングダム ハーツ」シリーズの声優など、幅広く活動した。
外国映画の吹き替えでは、ショーン・コネリーのほか、ピーター・グレイブス、リー・マーヴィン、ジーン・バリーなどを担当した。
本人によると、中学生のころから大人びた低音の声はコンプレックスだったというが、のちにその独特の甘い低音は「レディー・キラー・ボイス」と呼ばれた。
昨年10月にショーン・コネリーの訃報が伝えられた際、若山弦蔵は「作品を通して幅広い役を見せてもらい、自分もそうありたいと感じる存在でした」などのコメントを発表していた。
声優といえば、若山弦蔵、大平透(「スーパーマン」)が二大巨人といった印象で、このほか、山田康雄(クリント・イーストウッド)、田中信夫(「コンバット!」サンダース軍曹=ビッグ・モロー)、野沢那智(アラン・ドロン)がいた。
ご冥福をお祈りいたします。
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きょうは、うなぎを食べた。量は少な目で十分のクチで、焼き鳥はモモ2本。あと餃子を少しとじゃがいも、筍など。オレンジのほろよいもうまかった。