40年ぶりの再見ということになる。
いまさらだが・・・。
■舞台の一つ、オリエント急行は「オリエント急行殺人事件」と同じ蒸気機関車だった。
■美人女性情報員のモノクロ写真をみたボンドが、写真に「From Russia
with Love」(映画の原題)と書いてマニーペ二―(「M」の秘書)に渡す。
■ボンドが組み立て式狙撃銃を構えた先には、アニタ・エクバーグの看板の絵(「腰抜けアフリカ博士」:CALL ME BWANA、1963)があり、中央にアニタ・エクバーグの口がある。その口から逃げ出してくるターゲットを狙い撃つ。ボンドのセリフ「口は禍の元。」
■ボンドが飲むコーヒーは「甘さ控えめ」であり、朝は「濃い目」でヨーグルトも。
■ホテルのボーイがボンドの荷物を部屋に運び終わると(チップの催促から)ボンドに気づかせるように「うふん」と咳こむそぶり。ボンドは、胸ポケットから札束の一部をボーイの胸ポケットに押し込む。何気ないしぐさも手慣れたもの。
ストーリー(概略):
犯罪組織「スペクター」は、クラブ諸島の領主ノオ博士(Dr. No)の秘密基地を破壊し、アメリカ月ロケットの軌道妨害を阻止した英国海外情報局の諜報員007ことジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)への復讐、それもソビエト情報局の美人女性情報員と暗号解読機「レクター」を餌にボンドを「辱めて殺す」ことで両国に泥を塗り外交関係を悪化させ、さらにその機に乗じて解読機を強奪するという、一石三鳥の計画を立案した。
実はスペクターの幹部であるソビエト情報局のクレッブ大佐(ロッテ・レーニャ)は、真相を知らない部下の情報員タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)を騙し、暗号解読機を持ってイギリスに亡命するよう、また亡命時にはボンドが連行することが条件だと言うように命令する。
・・・
グラントは、映画の冒頭で、いきなりジェームズ・ボンドを殺した・・・かに見えたがそれは、ボンドの仮面をつけた実戦訓練の人間だった。訓練で殺されてしまう人間もかわいそうだ。
「(アタッシュケースの)開け方を覚えたか?」
ボンドに好意を寄せているマニ―ペニーは、ボンドが仕事中に、女性とお遊びしていることにも関心があり、会話を盗み聞きしたりする(笑)。
列車、ヘリコプター、船と、陸・空・海とボンドのアクションに次ぐアクションは、その後のシリーズでおなじみ。
列車内の狭いコンパートメントでのボンドとグラントの格闘のアクションは後の映画にも影響を与えたようだ。
「007」シリーズの中でも、もっとも人気のある”危機一(髪➡)発”(⇒リバイバル時「ロシアより愛をこめて」に改題)作品である。
「それ、なんなの?」「いや、何でもない。頑張っているなぁ。」
☆☆☆☆ (For guch's eyes only, ☆☆☆☆☆☆☆=7 stars!)(笑)。
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