昨年末から新年にかけて公開された「007 スペクター」(原題:Spectre、2015)の冒頭シーンで、メキシコシティにて開催される「死者の日」という壮大なパレードがあった。パレードの中の人ごみを縫って標的を追うジェームズ・ボンド(ダニエルクレイグ)。
こんなパレードがあるなら、いつか行ってみたいと思った人も多かったという。
実はこれは架空のパレードで、例えばリオのカーニバルのように知られたイベントとは違った。
「Día de Muertos」、ラテン・アメリカの国々で行なわれる「死者の日」(The Day of
the Dead)。ハロウィンの翌日から2日間、人々は死者の仮装で着飾り、巨大な骸骨がメキシコシティ街を練り歩く。死者の魂が地上を訪れる伝統的なお祭り・・・と言われてもなんの違和感もなく信じてしまいそうだが、これはあくまでも映画の中の話。
たしかに、メキシコでは、2500-3000年前から、祖先のガイコツを身近に飾る習慣はあった。また、死と生まれ変わりの象徴として、他者(多くの場合は敵)のガイコツもトロフィーの様に扱われていたという。
映画「007 スペクター」に触発されて、メキシコ政府は「いっちょう、やったろやないか」となぜか乱暴な口調だったかどうか知らないが、今年11月1日にパレードが現実のものになったというからスゴイ!
こちら(↓)が、現実にメキシコシティで行われた「死者の日」パレードの模様。
「この光景、見覚えがある。”007 スペクター”そのもの。」
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日本の中央大学が主催するインターナショナル・ウィーク(2016年11月28日(月)~
12月3日(土))第8回のテーマ国が「メキシコ」ということで、メキシコについて知ってもらおうという企画の記事で、そんなことを発見。
メキシコは、一時期(1980年代)は、アメリカの製造産業の下請けのような関係で家電製品(テレビなど)の組み立て工場が多数あった。その中には、日本のパナソニック(旧松下電器)、三洋(消滅)、ソニーなど当時名だたる企業の工場があった。
最近では、メキシコからの不法越境者を防ぐために「メキシコ国境に壁だ」という新大統領もいるようだが・・・。
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