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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「AI崩壊」(2020):AIの暴走を止められるか。

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AI崩壊」(2020)を見た。タイトルが仰々しいSFパニック映画。「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」の監督・入江悠によるオリジナル脚本。主演は大沢たかお警察庁警備局の理事官・桜庭誠を演じる「ガンちゃん」こと岩田剛典(J SOUL BROTHERS)が最初はわからなかったが、キーマンをクールに演じているのが印象的。

2030年の日本を舞台に、突如として暴走を始めたAIとそれを阻止しようと奔走する天才科学者の攻防と自動運転などAIが次世代技術の核になることは間違いないが、AIを利用して、現政権を転覆させるという「内乱罪」などのパニックも描く。

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舞台は(公開時点から10年後の)2030年高齢化格差社会が進展し、人口の4割が高齢者と生活保護者となり、医療人工知能(AI)「のぞみ」が全国民の個人情報等を管理していた。そんなある日「のぞみ」が突如として暴走を開始、

“人間の生きる価値”を勝手に選別し始め、生きる価値がないと判定された人間の殺戮を開始した。

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警察は「のぞみ」を暴走させたテロリストが「のぞみ」の開発者である天才科学者・桐生浩介(大沢たかお)だと断定。逃亡する桐生をAI監視システムを駆使して追跡する。事件のカギを握るのは、桐生と「のぞみ」を管理していた桐生の義弟・西村悟(賀来賢人)。桐生は警察の追っ手から逃れながら、AIの暴走を阻止しようと奔走する。

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革新的な技術を題材にした映画はたびたび登場するが、それが当たり前の時代になると、新鮮味はなくなり陳腐化する。これまでにも「ザ・インターネット」(原題:The  Net,1995)「ソーシャル・ネットワーク」(原題: The  Social  Network、2010)などがある。ただAI(人工知能)は、この映画の舞台である10年後の2030年にはどのような形になっているのか、興味のあるところ。

AIによるすばやい逃走人物の位置情報、人物特定などには驚かされる。AI導入で仕事を奪われるというグループのデモ風景があるが、やや画一的にみえる。単純作業や、ロボットでできる仕事はAIに任せ、人間しかできない新たな仕事を模索するしかない。主人公が汚名を着せられながら逃亡する姿は「逃亡者」を思わせる。

日本の現役総理大臣は女性(余貴美子)だが、副総理と一部の警察の画策で死に追いやられる。

 

★★