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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「エアポート’77 バミューダからの脱出」(1977)再見。

 
エアポート’77 バミューダからの脱出」(原題:Airport ’771977を再見した。
まるでオスカー俳優(アカデミー賞受賞俳優)だけを集めたような豪華な顔ぶれの映画だ。
 
”オスカー俳優”は酒とバラの日々」「フロント・ページ」のジャック・レモン「シャンプー」のリー・グラント風と共に去りぬ」「女相続人」のオリヴィア・デ・ハヴィランドフィラデルフィア物語」「グレン・ミラー物語」のジェームズ・ステュアートなどだ
 
この他第三の男」「トラ・トラ・トラ!」のジョゼフ・コットン、”ドラキュラ俳優”のクリストファー・リー、「シャレード」「大空港」「人間の証明」のジョージ・ケネディなどそうそうたる俳優が出演。監督は「レイズ・ザ・タイタニック」などのジェリー・ジェームソン
 
大空港」に始まる”エアポート”シリーズの「エアポート75」に続く第3弾。このあと「エアポート80」がある。1970年代はいわゆるパニック映画が次々に公開され、特に「ポセイドン・アドベンチャー」「大地震」「タワーリング・インフェルノ」などが人気だった。「エアポート77バミューダからの脱出」も大型旅客機がハイジャックされ、海に墜落するパニックを描いている。
 
 
ジャンボ機が不時着して水没していく場面は実機では再現できないためゴジラシリーズポセイドン・アドベンチャーと同じ特撮で再現され
 
クライマックス・シーンでは、実際にアメリカ海軍が協力し、本物の救助装備が使用された。映画の最後に、この物語は実話ではないが、航空機の引き上げ作業の手順などはすべて実際の手順に沿っている、という文字があった。
 
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ティーヴンス(ジェームズ・スチュアート)は、億万長者のビジネスマンで美術収集家。その彼がコレクションと邸宅を美術館として寄贈するため、彼の自家用ジャンボ機にスポンサー、友人等と美術品を乗せパームビーチまで運ぶことにした。
 
パイロットはドン(ジャック・レモン)、旅の責任者はスティーヴンスの秘書のイブ(ブレンダ・ヴァッカロ)、主な客は金持ちのエミリー(オリヴィア・デ・ハヴィランド)、ニコラス 3世(ジョセフ・コットン)、海洋学者のマーティン(クリストファー・リー)とその妻カレン(リー・グラント)など。
 
 
ポーカーをする者、盲目のピアニストの演奏、と人々は楽しんでいる。
すると、出発直後ドンがコクピットから出たのを合図に、有毒ガスが換気装置に流れ始めた。
 
ハイジャックだった。あらかじめ計画されていたもので、一味の1人の副パイロットが操縦桿(そうじゅうかん)を握る。レーダーから逃がれるため、低空飛行でコースをカリブのある孤島に向けた。
 
その島で美術品を持ち出す計画だ。だが、突然、天候悪化し、濃霧のため油田タワーに機は接触し、そのまま海中に突っ込んでしまった。この騒ぎで人々は意識を取り戻すが、何人かは亡くなっていた。
 
機は海面下の砂州の斜面に横たわっている。機内は気圧が保たれ、機密状態で、しばらくは安全である。だが、何トンもの水圧にいつまで耐えられるか。
 
 
海中のため無線も使えず、生存者に絶望の色が広がっていった。
ドンは傷ついた人々を救うため指揮をとる。ハイジャッカー達は死体と化していた。
 
一方、ジャンボ機がレーダーから消えた事をスティーヴンスは知らされた。
海軍と沿岸警備隊が捜索に乗り出した。ジャンボ機の製造会社のパイローニ(ジョージ・ケネディ)もそれに加わっている。
 
 
機内からマーティンとドンが脱出し、マーティンは死ぬが、ドンが海軍に救助された。そして、ここに海底からジャンボ機を持ち上げ、生存者を救出する大規模な作戦が始まる。やがて助けられてくる人々その顔はつかれきっていた。
 
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海底に沈んだジャンボ機が完全な密室となって、重い空気がたちこめる中、やがて、ポツリポツリと海水が機内に入ってくるところや、ついには洪水のように海水が押し寄せるシーン、また機体を浮き上がらせる作戦もみどころだった。大きなバルーン(気球)を何個も機体にくくりつけ、上から引き上げるというものだ。
 
「ポセイドンアドベンチャー」もそうだったが、主要人物が、パニック状況の中で、次々に亡くなっていくところはリアリティがある。
 
往年の名俳優が揃って出演しているところが大きな見所。
40年前にはジェームス・スチュアートも、オリヴィア・デ・ハビランドもジョセフ・コットンもクリストファー・リーも健在だったのかと感慨深い。
 
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