最近HDリマスター版DVDが登場した。
この映画は、ポランスキー監督の凡作というのは知っていたが、これといったストーリーもない艶笑(エロティック)コメディで、あまり期待しないでみれば、それなりの映画ではあった。シドニー・ロームという当時20歳のアメリカ人女優が終始、全裸で画面に登場するのだが・・・。
撮影はポンティの別荘(イタリア・アマルフィ)で行われた。このアマルフィは近年、日本の映画「アマルフィ女神の報酬」という映画の舞台にもなったが、風光明媚で、広大な別荘が豪華絢爛で、その点は見応えがあった。
この映画は低予算だっただろう。
オープニングのタイトルバックは、安っぽいノートに手書きで、出演者の名前や監督が登場する。そのページがめくられていくというシンプルなもの。舞台は別荘を利用。台本にない、やっつけ本番もあったようだ。遊び半分で撮ったような映画だ。
(こんな話)
ところが旅の途中、同乗した男たちに襲われそうになった彼女は、1冊の日記だけを手に慌てて大別荘に逃げ込んだ。
ところがこの別荘に暮らしているのは、老いぼれた卑猥な貴族(ヒュー・グリフィス)や、ナルシストでサディズムな伯爵(マルチェロ・マストロヤンニ)など、どこか一風変わった男たち。実はここは異常性癖者が集う奇妙な館だった。やがてこの別荘で、不道徳なやり取りが交わされて・・・。
・・・
マルチェロ・マストロヤンニといえば、1970年代「ひまわり」(1970)のようなシリアスな作品もあるが、「ジェラシー」のような二枚目半のとぼけた役柄で人気があった。プライベートでもモテモテだったようで、プレイボーイの印象があるが、どこか憎めないところがあるようだ。
このポランスキー映画では、大豪邸で、複数の愛人に売春で稼がせて、”ヒモ”の生活を送るという体たらくぶりで、マストロヤンニならでは・・・という気もする。
監督作品:
「水の中のナイフ」 Nóz w wodzie (1962年)
「世界詐欺物語」 Le plus belles escroqueries du monde (1964年)
「反撥」 Repulsion (1965年) ☆☆☆
「袋小路」Cul-de-sac (1966年)
「吸血鬼」 The Fearless Vampire Killers (1967年)
「ローズマリーの赤ちゃん」 Rosemary's Baby (1968年) ☆☆☆☆
「マクベス」 Macbeth (1971年)
「ポランスキーの欲望の館」 What? (1972年) ★
「チャイナタウン」 Chinatown (1974年) ☆☆☆☆
「テナント/恐怖を借りた男」 The Tenant / Le Locataire (1976年)
「テス」 Tess (1979年) ☆☆☆
「ポランスキーのパイレーツ」Pirates (1986年)
「フランティック」 Frantic (1988年) ☆☆☆
「赤い航路」 Bitter Moon (1992年)
「死と処女」 Death and the Maiden (1994年)
「ナインスゲート」 The Ninth Gate (1999年)
「戦場のピアニスト」 The Pianist (2002年) ☆☆☆☆
「オリバー・ツイスト」Oliver Twist (2005年)
「それぞれのシネマ」 To Each His Own Cinema (2007年)
「ゴーストライター」 The Ghost Writer (2010年) ☆☆☆☆
「おとなのけんか」 Carnage (2011年) ☆☆☆☆
「毛皮のヴィーナス」 La Vénus à la fourrure (2013年)
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