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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

【夕刊フジ】「嘲笑戯画」:政治家の失言。

政治家の失言が相次いでいる。
夕刊フジでは「嘲笑戯画」という漫画で、失言により辞任した大臣が、まとまって元大臣御一行様として温泉旅行している漫画を掲載している。
 
    
次から次に失言が飛び出すので、誰が何といって辞めたか、忘れてしまうほど。
この人たちには、シャレでも「お疲れさま」とは言えない(笑)。
 

失言は昔からあった。
昭和30年代、池田勇人は、大蔵大臣の時に「貧乏人は麦を食え」と発言した。「金のない貧乏人は、米を食わずに麦を食べればよい」注:吉田内閣の蔵相時の予算委員会で発言)。 
 
さらに池田勇人「みなさん、私がやる政策は社党とは違います。イケダは、3つの卵を4人で分けるようなことはしない。3つの卵は6つに増やす、6つの卵を3人で分けたら3つ余る。余った3つを貯金する。これが、経済であります」 注:池田は「倒産容認」、「麦飯」発言などの失言が多かったが、経済政策など難しい話を国民に分かりやすく説明することには卓越していた。 
 
吉田茂元総理は、質問に立った議員に「バカヤロー!」と言い放って議会解散した。その時のやり取りの一部は以下の通り。
 
吉田「只今の私の答弁は、日本の総理大臣として答弁致したのであります。
   私は確信するのであります」

西村
「総理大臣は興奮しない方がよろしい。
   別に興奮する必要はないじゃないか」
吉田「無礼なことを言うな!」
西村「何が無礼だ!」
吉田「無礼じゃないか!」
西村「質問しているのに何が無礼だ。君の言うことが無礼だ。(中略)翻訳した
   言葉を述べずに、日本の総理大臣として 
   答弁しなさいということが何が無礼だ! 
   答弁できないのか、君は・・・
吉田バカヤロー・・・」(西村の発言中、自席に戻る際ボソッと呟くように発言)
西村何がバカヤローだ! バカヤローとは何事だ!! これを取り消さない限りは、
   私はお聞きしない。(中略)取り消しなさい。私はきょうは静かに言説を聞いて
   いる。何を私の言うことに興奮する必要がある」
吉田・・・私の言葉は不穏当でありましたから、はっきり取り消します」
西村「年七十過ぎて、一国の総理大臣たるものが取り消された上からは、私は
   追究しません。(以下略)」
 
どっちもどっちだが、明治生まれの人は気骨があっていい。
最近、頻発している議員の失言
 
この4月上旬、今村雅弘復興相は「被災者の自主避難は自己責任」と発言。
 
問いただした記者に「退席しろ」と叫んで問題になった。
その3週間後には今度は自分たちの派閥パーティで「震災が東北だから良かった」と発言。その直後は「真意の説明」(=言い訳)に終始したが翌日には辞任に追い込まれた。
 
さかのぼって昨年9月、内閣政務官は台風被害の岩手県視察の際、職員におぶわれて水たまりを渡った。後に自らのパーティで「各省庁で長靴がえらく整備された。長靴業界はだいぶ儲かった」と発言し、この3月に辞任した。
 
直近では、国会答弁で「役所の原稿を朗読する」などと漏らした議員もいた。
 
挙げ出せばきりがないのでこの辺で。
 
映画「バカヤロー!私、怒ってます」は、世の中の矛盾に対して怒り爆発で、痛快だった。
 
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