最後の最後になって、「主文 三木昭子は、懲役6ヶ月、執行猶予1年」
「主文 弓成亮太は、無罪」。
・・・と、かなり弓成は不利とみられていたが、意外な判決結果だった。ただ、今後の展開を考えると、三木側が、弁護士の策謀などで、上告をして来ることが予想され、二転、三転の展開が予想される。
それにしても、三木昭子は、自分は「脅された。怖かった」というばかりで、弓成には、好意もなにも感じておらず、プレゼントも与えていないと「しゃあしゃあと」嘘がつけるものだと思う。弁護士の策謀である「あなたには女優を演じてもらいたい」といわれても、最後の最後で、本心を爆発させないのか・・・。
裁判では、証人尋問へ。まずは、国会で沖縄返還交渉に関する文書は存在しないと答弁した外務省の前ア メリカ局長・吉田(升毅)が証言台に立った。大野木弁護士(柳葉敏郎)の質問に苦し紛れの証言を繰り返す吉田だが、決定的な証言を引き出すことはできない。 弓成はさらなる攻勢のため、当時、外務大臣だった愛川大蔵大臣の証人喚問を申請。さらに、山部(大森南朋)にも証人を頼む。この山部は、記者の”そそのかし”取材などは日常当たり前のことで、韓国の密約の時も、自分もそうし太方法で、情報を入手したと、そそのかし自体で罪になるなら新聞、週刊誌はすべて罪になるという意見を述べる。
このあたりの発言で毎朝新聞は、かなりの安堵をおぼえるのだが・・・。
毎朝新聞のトップは、裁判の結果、弓成が勝っても負けても、部数が落ちることを懸念、弓成を、記者に復帰させない方向であると、弓成の上司である司らに伝えるのだが・・・。
こうした会社の上層部の動きに対して、弓成は、もし記者に復帰できないのならば裁判の意味はないと、断固として密約を暴き、真実を追求する決意を固める。そばで聞いていた弓成の妻・由里子(松たか子)も、弓成をサポートする気持ちを強めるのだが、弓成由里子の従兄・鯉沼玲(長谷川博巳)には、不安の言葉も漏らしている。鯉沼は、「弓成さんは幸せだなあ。こんなにも由里子さんに想われて・・・」と好意を寄せている由里子に、嫉妬めいたことを言う。由里子の母・八雲加世 (高林由紀子)は、由里子に対して、弓成の行動・言動で由里子を心配しており、いっそのこと、弓成と別れて、鯉沼玲と一緒になったら・・とすすめるのだが、由里子は、それは意に介していないようだ。
一方、週刊「潮流」記者・松中雄也(眞島秀和)は、週刊誌で書きたてられていることなど、三木昭子の言動に釈然としないものを感じており、昭子の本当の考えを、「潮流」で明らかにしないかと持ちかける。昭子とこの記者(誠実そうな印象でもあり)との関係も何か発展がありそうな予感もする。バーで二人で飲んでいるときに、昭子が、記者の手に、自分の手を重ねて「信じていいんですね」と語るところなど、かつて弓成に語ったのと同じせりふだった。病気がちの夫がおり、冷めきっている夫婦である三木昭子は、”魔性”の女なのか(笑)。
昭子が弓成にプレゼントしたネクタイの存在を、裁判で出せば、一転して、弓成が有利になったはずだが、この存在をあえて出さなかった弓成。
次回に、弓成が、昭子をかばってきたことを後悔して、反撃に出るのか・・・
ますます目が離せない。