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<span itemprop="headline">★落語界の重鎮・三遊亭円歌(歌奴=うたやっこ)、死去。88歳。</span>


山のあなたの空遠く、幸い住むと人のいう・・・」「山のあな、あな」のフレーズで人気を博した落語界の重鎮で落語協会最高顧問の三遊亭円歌が23日、死去。88歳。

東京都墨田区向島出身。岩倉鉄道学校(現岩倉高校)卒。
学徒動員で山手線新大久保駅に配属され駅員生活を送った。

戦後の1945年9月、二代目円歌に入門し歌治。
1948年歌奴(うたやっこ)で二つ目昇進。初めてメガネをかけた落語家で「山のあな、あな」と繰り返す「授業中」をはじめ、「浪曲社長」「月給日」などの新作落語で人気を得た。



1958年、戦後入門組としては初めて真打ちに昇進。
興隆期のテレビにも数多く出演し、初代林家三平らとともに、大衆にアピールする落語の新時代を開いた。映画には、66、67年の東宝「落語野郎」シリーズなどに出演した。

1970年、三代目円歌を襲名したのを機に、古典落語にも力を入れ、71年「三味線栗毛」で芸術祭優秀賞を受賞した。

1985年には得度式を行い、僧名円法を得て改名した。
1996年、五代目柳家小さんの後を引き継ぎ落語協会会長に就任。2006年まで務めた。後進の指導にも尽力する一方、近年の高座では、自分、先妻、後妻の両親計6人を抱えることになったことをテーマにした新作「中沢家の人々」を得意とした。

2002年、勲四等旭日小綬章受章。
戸籍では1932年生まれだが、本当は29年生まれ。空襲で戸籍が焼け、作り直す時に間違えたという。

・・・
実は昨日、午前中は新大久保駅界隈にいた。
コリアンタウン(韓国街)として知られる新大久保が、若者たちでにぎわっていた。
韓国の政情の不安定なことなど関係ないような賑わいぶりだった。レストラン、韓流グッズなどが人気のようだ。

昨日はふと「新大久保駅」は、三遊亭円歌(元・歌奴=うたやっこ)が、新大久保駅員の時代をネタにした「山のあな、あな」があったが、知っている人はどれくらいいるかなと思ったところだった。

そんなことを想っていたので、今朝、三遊亭円歌の訃報を知って、不思議だった。

昭和の落語といえば、初代・林家三平(今の「笑点」の二代目は、力不足?)、三遊亭円歌橘家円蔵月の家円鏡)、柳亭痴楽(4代目)などキラ星のごとく名人がいたがみな亡くなってしまった。昭和がますます遠のいていく印象だ。

ご冥福を祈ります。



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