石原さとみ主演の新ドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)の第1話を見た。最近のドラマは、普通のキャラクターではインパクトがなく、個性的なキャラの役柄が視聴率につながっているようだ。
前期(7月期)で唯一のヒットドラマといわれる「家売るオンナ」も、感情を殺したロボットのような強烈なキャラだった。
「地味にスゴイ!」の第1話の平均視聴率は12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好調な滑り出しだった。視聴率2桁というのは、ワンクール(3か月)でも、2-3本しかないのが現状だからだ。
「地味にスゴイ!」は、作家・宮木あや子の小説シリーズ「校閲ガール」(KADOKAWA)を実写化した作品。主人公・河野悦子は、ファッション誌の編集者を目指して大手出版社に就職するが、配属されたのは原稿内容の誤りや不備を訂正する“校閲部”。落胆する悦子だったが、希望の部署に移動できる可能性を信じて奮闘する・・・というストーリーだ。
北川景子主演の「家売るオンナ」の初回視聴率は12.4%であり、同じ枠で始まった「校閲ガール」はそれをわずかながらも上回るスタートを切ることができたので、このまま順調に数字が伸びるのではないかと期待されている。
第1話では、慣れない校閲部門に配属された河野悦子だが、13年の校閲ベテラン女子から見たら、”校閲のコの字も理解していない”河野悦子は、校閲には不向きだと上司に訴えるのだが、ネクタイピンやブランドなど細かいところに詳しいという理由で、上司は聞き入れない。
校閲は本来、作家の文面は変えてはならず、文章の統一性(僕、ボク、ぼくなど)をチェックしたり、整合性をチェックするというもの。河野悦子は、大作家の若者言葉が「今どきではない」と勝手に変更してしまったのだ。
今の若い人は「このような言葉を使う」と丁寧にも書き加えたのだった。
たとえば「地味に」というのは、褒め言葉であり「大変な」という意味であるなど。
編集責任者と河野悦子は、作家から呼び出しを喰い、酒席に参加。作家が勧める酒類を遠慮なく飲む河野悦子に、編集担当が「遠慮しろ」とたしなめるが、作家は、逆に「面白い」と気にいってしまう。ただ、作家の想い出の場所(橋の名称)に関して、河野悦子が事実と違うと変えてしまったことから作家が激怒。事務所に出版契約しないといいに来た。ショックを受ける河野悦子だったが、あとから、「もうやめる」というのは作家の口癖だということがわかる。
作家の本が完成し、見本として2冊が校閲部に届けられた。
そのうちの1冊は河野悦子あてだった。そこには、「地味にスゴイ!河野悦子殿」と作家の直筆があったのだ。これには同僚社員たちも驚きだった。
いまのところ、「継続」の予定。
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