ドイツ映画は、古くは1930年代ごろには「会議は踊る」(1931)「嘆きの天使」(1930、日本公開は1981年)「M」(1931)などの名作があったが、1980年代初めごろ、再びドイツ映画が注目された時期があった。「Uボート」(1981、日本公開1982)「リリー・マルレーン」(1981)「ブリキの太鼓」(1981)「マリア・ブラウンの結婚」(1980)などである。
比較的最近のドイツ映画も含めて、個人的ベスト10を列挙してみる。
①「M」(原題:M – Eine Stadt sucht einen Mörder):
フリッツ・ラング監督作品。ベルリンを舞台に、連続殺人犯が警察と犯罪者たちに追い詰められる様を描く。ラングの代表作であると同時に、サイコスリラー映画の始祖として高く評価されている。
②「Uボート」(原題:Das Boot):
ウォルフガング・ペーターゼン監督。第二次世界大戦中に原作者ロータル=ギュンター・ブーフハイムがU96に同乗して取材した経
験を基に、当時大西洋を席巻したドイツの潜水艦・Uボートの艦内を舞台として、極限状態における人間のありようをリアルに描写した戦争映画。
験を基に、当時大西洋を席巻したドイツの潜水艦・Uボートの艦内を舞台として、極限状態における人間のありようをリアルに描写した戦争映画。
③「リリー・マルレーン」(原題:Lili Marleen):
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、主演女優:ハンナ・シグラ、主演男優:ジャンカルロ・ジャンニーニ。第2次大戦下のヨーロッパを舞台に愛に生き歌に生きたひとりの女性歌手の姿を描く。”リリー・マルレーン”の歌は、第二次大戦中に歌われた歌で、マレーネ・ディートリッヒの持ち歌としても知られる。
④「会議は踊る」(原題:Der Kongreß tanzt):
エリック・シャレル監督。ナポレオン・ボナパルト失脚後のヨーロッパを議した1814年のウィーン会議を時代背景にした1931年のオペレッタ映画。
⑤「善き人のためのソナタ」(原題:(独)Das Leben der Anderen, (英): The Lives of Others):
フローリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督。東ドイツのシュタージのエージェントを主人公にしたドラマで、当時の東ド
イツが置かれていた監視社会の実像を克明に描いていた感動作品。アカデミー賞外国語映画賞受賞。
イツが置かれていた監視社会の実像を克明に描いていた感動作品。アカデミー賞外国語映画賞受賞。
⑥「嘆きの天使」(原題:Der blaue Engel):
ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督。マレーネ・ディートリッヒ主演で、100万ドルの脚線美といわれた。
⑦「バチカンで逢いましょう」(原題:Omamamia):
トミー・ビガント監督。ドイツのバイエルンからカナダに移住、夫を亡くしたマルガレーテは、娘夫婦との同居を拒み、老人ホーム行きも拒む。ある秘密を抱えているマルガレーテの願いは、ローマのバチカンに出向き、同じバイエルン出身のローマ法王ベネディクト16世に謁見し、懺悔すること。マルガレーテにとって、初めてのローマ。ロック歌手と同居する孫娘マルティナの部屋に身を寄せたマルガレーテは、さっそくバチカンに向かうが・・・。
⑩「ブリキの太鼓」
そのほか、「パヒューム~ある人殺しの物語」「バグダッド・カフェ」など。
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