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<span itemprop="headline">★「シン・ゴジラ」特集(BS-TBS)”シン・ゴジラが描いた日本”。</span>


BS-TBSの週刊報道 LIFEという番組で、”「シン・ゴジラ」が描いた日本”という特集を行っていた。8月28 (日) 22:00 ~ 22:54 (54分)まで。最初の30分ほど見た。



■テーマ:「シン・ゴジラ」が描いた日本
ゴジラシリーズ最新作「シン・ゴジラ」が大ヒットの理由:
政治、震災、核、危機管理・・・ 第1作から62年「シン・ゴジラ」から見えてくる日本とは?
■【キャスター】松原耕二、出水麻衣

シリーズ29作目にあたる「シン・ゴジラ」は、7月29日の公開から4週間で動員330万人興収48億円を記録(8月25日現在)。海外では100の国と地域での配給がすでに決定している。8月29日現在、364万人53億円

 「エヴァンゲリオン」の庵野秀明が総監督を務めた「シン・ゴジラ」は、「ゴジラ=想定外の事態」に向き合う日本政府の対応が描かれ、映画ファンのみならず、永田町などあらゆる層で反響を呼んでいる

戦争の記憶も生々しかった1954年に、水爆によって誕生した「初代ゴジラ」。
あれから60年、2016年に「シン・ゴジラ」が映し出した日本の今とは・・・。

スタジオゲスト:樋口尚文(映画評論家)
 VTR出演:
 インタビュー:福山哲郎民進党幹事長代理/元内閣官房副長官
 映画の感想:石破茂・元防衛大臣

・・・
いま、なぜ「ゴジラ」が話題を呼ぶのか、といった議論が行われていた。
映画の中で内閣官房副長官を演じていた長谷川博己とかつてまったく同じ職にあり、「3.11東日本大震災」で、キーマンの一人となっていた福山哲郎・元内閣官房副長官(当時民主党:現・民進党幹事長代理)によると、「ゴジラ映画には関心がなかったが、知り合いなどから多くのメールで、この映画を見るように勧められた」と前置きし、総理に決断を迫るシーンなどは、かなりリアルだった」と語っている。会議のシーンもだいたいあのような雰囲気だったという。

番組では「シン・ゴジラ」の会議のシーンと、菅直人総理(当時)の映像をダブらせて紹介していた。あるコメントでは「御用学者は役に立たない!」といった映画のセリフは納得できるという。石破茂・元防衛大臣は「不明生物に自衛隊を派遣するのはどうか」と疑問視していた。



現実と虚構の世界をうまくマッチさせて描いた点で成功しているというのが大方の意見だった。また、東京・新宿では、20代~30代の男女50人づつの計100人による「シン・ゴジラ」について語る会が実施され、白熱した議論が行われていた。映画を見た人は、とにかく人に語りたくなる映画だという。

すでに5回見たという人はざらで、中には、連続3回の鑑賞を含めて10回見たという
20代の女性もいたのには驚きだ。

映画の興行収入は、当初の目標の40億円(8月29日現在、53億円はすでに軽く上回り、最終的に国内だけで70億円に到達するのではないかと予測されている。

通番題名公開年動員数
(万人)
配給収入
(億円)
1ゴジラ19549611.6
2ゴジラの逆襲19558341.7
3キングコング対ゴジラ196212554.3
4モスラ対ゴジラ19647223.1
5三大怪獣 地球最大の決戦19645413.9
6怪獣大戦争19655134.1
7ゴジラ・エビラ・モスラ
南海の大決闘
19664213.3
8怪獣島の決戦 ゴジラの息子19673092.6
9怪獣総進撃19682582.3
10ゴジラ・ミニラ・ガバラ
オール怪獣大進撃
19691482.6
11ゴジラ対ヘドラ19711743
12地球攻撃命令
ゴジラガイガン
19721783.2
13ゴジラ対メガロ1973982.2
14ゴジラ対メカゴジラ19741333.7
15メカゴジラの逆襲1975973.3
16ゴジラ198432017
17ゴジラvsビオランテ198920010.4
18ゴジラvsキングギドラ199127014.5
19ゴジラvsモスラ199242022.2
20ゴジラvsメカゴジラ199338018.7
21ゴジラvsスペースゴジラ199434016.5
22ゴジラvsデストロイア199540020
23ゴジラ2000ミレニアム199920016.5
24ゴジラvsメカギラス
G消滅作戦
200013512
25ゴジラモスラキングギドラ
大怪獣総攻撃
200124027.1
26ゴジラメカゴジラ200217019.1
27ゴジラメカゴジラ 東京SOS200311013
28ゴジラ FINAL WARS200410012.6
29シン・ゴジラ201636453
注:「シン・ゴジラ」は8月29日現在


観客動員は、500万人は時間の問題。これまでの動員で500万人を超えたのは、第
1作~第6作までの6作品のみ。興行収入は、50年前と現在の貨幣価値との比較で単純には比較できないが、当時は現在の20倍くらいの感覚かもしれない(当時1億円=現在20億円)。

番組の中では、「直球の”太文字”の正義の熱血映画」と表現されていた。
監督が関係者に強調していたのは、「リアリティを追及して、とにかく面白い映画を作ろう」ということだった。今はやりの「製作委員会」方式ではなく、東宝1社の製作であることも成功している要因いわれる。出資会社が複数だと、あれこれ(お金だけでなく)口出しもされるという制限があるからである。

今後、どこまで観客動員と興行成績が伸びるのか注目したい。

ただこれまでに映画が社会現象になった作品と比べると、まだまだのようだ。
最近の「アナと雪の女王」や、かつての「ある愛の詩」「ゴッドファーザー」などだ。



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