fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード」</span>



イエスマン “YES”は人生のパスワード」(原題:Yes Man、2008)は、ジム・キャリー主演のヒューマン・コメディ映画である。

☆面白い!☆

原作は番組プロデューサーや司会者などマルチに活躍するイギリス人ダニー・ウォレスが実際に全てに“イエス”と答え続けた6ヵ月間に渡る実践を綴ったベストセラー体験記「Yes Man」。

最初にこのタイトルを見た時に、会社のサラリーマンが出世や保身のために、上司には絶対に逆らわないイエスマンのことかと想像したがまるで違っていた。

予想以上の面白さで、後味のいい映画だった。
ジム・キャリーの映画は、オバカキャラのコメディが多く、あまりなじめなかったが、「マジェスティック」(2001)をみて、感動して、単なるドタバタでない、哀愁や郷愁を感じさせるところが印象に残る役者で、見方ががらりと変わった。


・・・
今まで、何に対しても「ノー」と否定して、自分の殻に閉じこもっていた人物が、あるきっかけで、すべてのことに「イエス」と前向きに答えることで、人生がポジティブに変わっていくというものだ。原作者がインタビューに答えて、唯一、イエスとノーをはっきり言わない日本人のあいまいさ(ファジーさ)もいいと思えるのは、女性が「私太った?」と聞いてきたら、絶対に「イエスと言わないことだ」というのがおかしかった。

・・・
以下ネタバレ、あり)←「面白そうだ。見てみよう」という人は、スルーしてください。

飲みに誘われても、パーティに呼ばれても、何かしら理由や言い訳を考えて、断り続けてきた主人公が、「イエス」と言い始めたきっかけが、ネタバレになるが、この映画では、ややいかがわしさぷんぷんの「自己啓発セミナー」だった。

初めてこのセミナーに参加した主人公は、最初から話半分の興味本位で参加したのだが、セミナーの主宰者で、怪しい新興宗教の教祖のような人物(テレンス・スタンプ!)が、「きょう初めて参加した人はいますか」と数百人も出席した聴衆に向かって言うと、主人公をセミナーに誘った人物が、「隣のここにいますよ」と叫んだものだから、主催者が飛んできて、強制的に「イエス」と言わせるように誘導していくさまがすさまじい。


                                        「いまなんて言った」と詰め寄る主催者


「いいえ、○X○Xなので結構です」と答えたのだが、その言葉の中に、この会員の中に絶対に使ってはならない言葉(「NO」)が入っていたからだ。「○X○Xで、No,
Thank You」と答えていたのだが、主催者は「今なんて言った」「Thank  You」と言いました」「いや、その前だ」…といった具合。周りの何百人の聴衆も、「イエス」「イエス」と大合唱、そのすさまじい一体感と、怖さ(笑)。

その後、「イエス」と何でも言ってしまうカール。ホームレスから、2ドルくれと言われて、札束を見せてしまい、「全部」と言われて全部渡してしまうお人よし。モルモン教の勧誘者もどんどん家に招き入れてしまう。


                                  「韓国語?いいね。」

掲示板に貼ってあった案内を見て、「飛行機の操縦」「ギター」「韓国語の習得」なども、これも、これも、これも、と「イエス」と言って習い始める。しかし、これが、後から思わぬところで役立つというエピソードも面白い。

ところが、ガールフレンドのアリソンと、旅行の行先を決めないで、空港のカウンターで、空いている最も早い飛行機に乗ろうということで、ネブラスカに行くことになる…のだが。

これらのこと(飛行機の操縦、韓国語、ネブラスカ行き、など)により、当局からスパイとテロの容疑で拘束される事態に・・・。一方、アリソンが、一緒に住もうと提案したときに「イエス」といったのは「なんでもイエスという」セミナーに参加したから言ったのではと疑いをかけられ、挙句に、カールがバツイチだったこともわかり、関係も終止符かと思われる展開に・・・。

・・・



               チャーミングなアイリンと意気投合し・・・。

すべての答えを“ノー”から“イエス”に変えたことで人生が一変するジム・キャリー主演のヒューマン・コメディ。何でもノーで済ませてきなネガティブな人生を転換すべく、あらゆることにイエスと答えてみると誓いを立てた男が辿る思いも寄らぬ顛末を描く。

共演は「あの頃ペニー・レインと」「ハプニング」などのズーイー・デシャネル
監督は「チアーズ!」「恋は邪魔者」のペイトン・リード


・・・

銀行で貸し付けを担当しているバツイチ男カール・アレン(ジム・キャリー)。離婚して以来、私生活では友人からの誘いをいつも断り、仕事ではローンの申請書に来る日も来る日も却下のスタンプを押し続けるなど、極めて後ろ向きな人生を送っていた。

そんな彼もある日、親友の婚約パーティまでもすっぽかしてしまったことで、ついに友人から“生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになる”と脅され、その改善に、とあるセミナーへ参加することに。

そこで主宰者から、意味のある人生を送るための唯一のルールはいかなることでも全て“イエス”と言うだけ、と説かれるカール。そして、とりあえず“イエス”を連発していくと、次第に物事が好転し始めるのだった。さらには“イエス”の効能でアリソン(ズーイー・デシャネル)という女性と出逢い、良いこと尽くめのカールだったが・・・。

・・・
BSのサタディ・シアターで日本語の吹き替え版で見たが、セリフの中に「結構毛だらけ」(「男はつらいよ」の寅さんのセリフ)が出てきたり、「クリソツ」(そっくりを逆さに言う、一時はやった、ひっくり返し言葉)などが登場していた。

ヒロインのアリソンを演じているズーイー・デシャネルは、キュートでよかった。
この映画のあと「(500)日のサマー」などに出演し、人気となった。デビューは「あの頃ペニー・レインと」。

この映画「イエスマン」を見ていない人もいるので、驚愕のラストシーンの衝撃
(笑撃)については、口にチャック(・コナーズ)としておく←わかるかな?。

  予告編


この映画を見ていない人は、見る気になりましたか?

エス

☆☆☆☆

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。