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<span itemprop="headline">訃報:ダーク・ダックスの”ゲタさん”(喜早哲)、死去。85歳。</span>


男声コーラス・グループとしては日本の草分け的な存在だった「ダークダックス」のメンバー、喜早哲(きそう・てつ、通称”ゲタさん”)が3月26日、急性肺炎で死去した。85歳だった。
 
1951年、男声合唱団「慶応義塾ワグネル・ソサィエティー」のメンバー3人でダークダックスを結成し、翌年、4人組になった。喜早さんはバリトンを担当し、「ゲタさん」の愛称で親しまれた。

1957年にロシア民謡ともしび」をヒットさせ、一躍スターダムにのぼり、当時としては異例の年6枚のアルバムを発売し、記録的ヒットを収め、歌謡界にコーラスブームを巻き起こした。

ロシア民謡「ともしび」

ロシア民謡「カチューシャ」




ジャズやポップス、日本の叙情歌、「ともしび」のほか「カチューシャ」などロシア民謡などにもレパートリーを広げ、「銀色の道」「山に祈る」「絆」などがヒット。

ダーク・ダックスといえば、「雪の降る街を」「雪山賛歌」「山の人気者」など数多くあるが、なかでもその代名詞とも言える「銀色の道」は好きな曲だった。

「銀色の道」

「銀色の道」の歌詞は以下のとおり。



NHK紅白歌合戦には1958年から14年連続、計15回出場した。
1993年、紫綬褒章を受章。喜早さんには著書「日本の美しい歌 ダークダックスの半世紀」などがある。

85歳なので、天寿を全うしたと言えるが、グループでは2011年、テナーの高見沢宏(上の写真の一番左)が亡くなっており、寂しさを感じる。

ご冥福を祈ります。


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