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<span itemprop="headline">映画「星に願いを」(2003):竹内結子主演。</span>



竹内結子の初期の映画で未見だった「星に願いを」(2003)を見た。
竹内結子は、月9ドラマ「ランチの女王」(2002年、未見)で人気を得て、映画「黄泉がえり」(2003)では、「泣きたい夜は竹内結子」というキャッチコピーがあった。

この「星に願いを」も、「黄泉がえり」と同様、死者が限られた時間生き返るという話で、現実離れはしているものの、よくできたドラマだった。竹内結子が22歳くらいの時の映画。髪はショートでかわいい。香港映画のリメイクといわれる作品で、ラブストーリーの定番といえるような作品だった。

・・・
舞台は北海道・函館。3年前の交通事故で、失明し声まで失ってしまった青年・笙吾(しょうご、吉沢悠ひさし)は、担当の看護師・青島奏(かな、竹内結子)の献身的な看護と厳しいリハビリによって生きる勇気を取り戻した。

以来、互いに特別な感情を抱くようになったふたり。ある日、渡米して手術を受ければ笙吾(しょうご)の視力が回復するかもしれないという話を担当医から聞いた奏は、笙吾に「一緒にアメリカに行こう」と告げ、彼はそれを受け入れる。

ところがその夜、車にはねられ病院に担ぎ込まれた笙吾(しょうご)は奏の前で息絶えてしまう。失って初めて笙吾の存在の大きさに気づき愕然とする奏(かな)。

看護師としての自信までも失った彼女は、辞職を決意する。
そんな奏の前に“流星の力”で数日間だけ別人として再び命を与えられた笙吾が現れる。

だが、流星との約束で本人だと悟られてはならない笙吾(しょうご)。
身分を偽り、生前の想いを伝えようとするが、見知らぬ彼に奏は頑なに心を閉ざすばかり。

しかし、交通事故に遭い病院に運ばれた奏の身重の姉・沙希を前に立ちすくむだけの奏を打った笙吾の一発の平手うちが彼女を仕事へ復帰させ、彼が笙吾であることを気づかせた。


星空の下、想いを伝え合う奏と笙吾。だがその直後、笙吾は奏の前から消え、天に召されていくのだった・・・。

・・・
数日間だけ別の人間として生き返った笙吾(しょうご)は、自分が笙吾だと相手に知られると、直ぐに消えてしまう、ということから、奏(かな)と話し合うために、笙吾の友人ということにした。そして、笙吾が生命保険に入っていたことが分かり、奏が受取人になっていると伝えるのだが、奏(かな)は「笙吾が亡くなった以上、アメリカに行って笙吾の治療をするという必要もなくなった」として頑としてこれを拒む。

笙吾(しょうご)は、それでも諦めきれず、こんどは、笙吾が日記を残していたので、これを伝えたいといい、会って(笙吾の残した)点字を読み始める。実は、そこには文字がなく、笙吾と奏しか知りえないエピソードについて語ったことから、奏は、ついに目の前にいたのが笙吾であることを知り、後を追いかける。

橋の上から笙吾の名を呼び続ける奏(かな)。橋の下で、沈黙して返事をしない笙吾だったが、奏が海に飛び込んだので、助けるために笙吾も飛び込み、奏を海から救い出す。奏は、笙吾とこれから過ごせると思った矢先、笙吾は目の前から消えて、星となって空に消えていったのだった。

・・・
笙吾が病院に運び込まれた時に、奏に笙吾が、筆談で「しんだほうがよかった」と書いたが、奏は「何をバカなことを言ってんのよ。私は同情なんかしないからね。リハビリして、自分で歩けるようにするのよ」と叱し、暴力を振るわんばかりの迫力でベッドから引きずり下ろしたのだった。

笙吾が創作した日記の中に「きょうも青島奏(かな)がうるさい」というひとことを告げると、奏の目には光るものがあった。

奏は、「人が死ぬというのはこういうことなんですね。記憶にはしっかりとあるけど、その人はどこにもいないから会えない」とつぶやく。

ラストは、いまひとつ工夫があってもよかったかもしれない。

竹内結子を見る映画だったようだ。

★★


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