「脳男」(2013)を見た。比較的評価は高かったようだが・・・。
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脳男とは、この映画の中では専門家から「豊富なデータバンクを持ちながら、他人から指示を与えられなければ何もできない」ロボットのような存在と定義付けられていたが、果たしてこの脳男は感情のないロボット、それも殺人ロボットなのか・・・。
都内で連続爆破事件がおき、犯人に繋がる動機、証拠などが見つからずに捜査は難航していたが、 爆弾の製作に使われたと思われる特殊なタングステン(金属)が見つかり、刑事の茶屋(江口洋介)はその特殊なタングステン(金属)を購入した人物をしらみつぶしに捜査する事になる。
そして、犯人のアジトを突き止めたが、犯人はアジトを爆破して逃走してしまいアジトには鈴木一郎と名乗る謎の男(生田斗真)がいた。
無痛症(痛みを感じない)である事はわかったが、奇妙にも時間に正確に行動し、精神鑑定でも常に普通な結果を出す事に違和感を覚え真梨子は一郎の過去を調べる事にした。そして意外な事実がわかってくる・・・。
一方、真梨子は、過去に自分の弟の頭と眉をそり上げ殺した犯人のセラピーをし更生させた青年志村(染谷将太)のもとに急いだのだったが、すでに志村は一郎に殺されていた。
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二階堂ふみは、主役ではないが、映画のたびに全く違った顔を見せる若手演技派女優の筆頭で、この映画の撮影時は18歳だが、眉を剃り、破滅型の犯人を大胆に演じている。「四十九日のレシピ」などの屈託のない明るい少女といった印象とはまるで違った表情だった。そういえば「地獄でなぜ悪い」も同じ頃の作品だった。
松雪泰子は、自分の子供を殺された犯人を更生させるという難役を演じている。一方で、寝たきりの母がいるセラピスト役だが、いつもながら深い悲しみの表情が印象に残る。生田斗真は、二枚目を封印して、ほとんど無表情のロボットのような人物を演じている。
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”脳男”は、本など目に触れたものを即時に記憶してしまう才能があるが、まったく感情がなかった。しかし、あるときに・・・といった映画で、あまり救いがない映画で、好み・評価が分かれる映画と言えそうだ。テーマも内容も暗すぎる。
★★(おすすめ度:イマイチ)
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