4月)を見た。公開当時、多少話題になっていたようで、原作が1200万部突破のコミック(主に女性向け)で、吉高由里子の主演作ということで見た。
ラブコメならまだいいが、シリアスなラブストーリーはあまり好まないので、2部作計
4時間は、どう見ても長い。学園モノで、同世代か少し上くらいの若者が見れば、共感できる部分もあるだろうが、一定の年齢以上で見ると、もどかしさ、だらだら感がある。
前半は17歳前後の高校生時代、後半は数年後を描いているが、出演者で、主演の吉高由里子が撮影時23歳、生田斗真が27歳で高校生というのは、吉高はそれなりに若いが、生田などは、どう見ても年齢的に無理がある。
青春時代は、なかなか思い通りに進まない、歌詞ではないが”迷い道くねくね♪”を描いているのだろう。
高校生の高橋七美(吉高由里子)と矢野と初めて会話を交わしたのは、校舎の屋上だった。七美がテストの結果が「8点」とがっかりして答案用紙を見ていると、紙ヒコーキが飛んでくる。それはやはり答案用紙で、「0」の数字が見える。
その用紙を飛ばした人間が、屋上の隅にたたずんでいる。
七美は、テストの点が自分と同じように悪くて、落ち込んでいると思って、励ますつもりで、”同類だよ”と声をかける。紙ヒコーキを返された男は、それを広げて見せる。
「0」点だと思った用紙は広げてみると「10」が隠れていて、「100点」だったのだ。
バツが悪い七美。
この男こそ、校内で噂されている、モテ男・矢野元晴(生田斗真)だった。
七美は、次第に矢野に惹かれていく。しかし、矢野には複雑な過去があり、素直になれないところがある。
七美はあまりにもピュアで、「矢野の決めたことを覆す必要はない。きっと理由があるはず」と物わかりがよすぎ。矢野と友人の竹内(高岡蒼佑)は、煮え切らない矢野を非難し、中途半端なら、自分が高橋に告白してしまうというのだが・・・。
高校時代の思い出と、その後の数年間の人間関係などを描いているが、矢野がすべての過去に決別し、高橋にもコンタクトしなかったのは、「目の前でおぼれている人を助けるか、好きな人を取るか」の選択で、目の前の自分を必要としている人を助けたかったと竹内に告げるのだが、竹内は「高橋もおぼれているぞ」と最後通告。
この竹内という人間も人が良すぎる印象だ。矢野が手を引くなら自分がというのも男としてはどうか。竹内も、高橋の誕生日に指輪を手渡すが、断られたからといって、指輪を海に投げ出すとは・・・。
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吉高由里子が大切にしているのは“共感”ではなく“違和感”だという。そのへんが面白い発想だ。
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この映画には男2人、女2人の主要人物が4人登場する。
この4人のほか、母親、姉などの家族がからむ。
前編の最後は、北海道の高校から離れて東京に出る矢野元晴(生田斗真)を列車のホームで走りながら見送る高橋七美(吉高由里子)のナレーションで「これが矢野を見る最後となった」というセリフがあり、その後を暗示しているように思われたが、後編のラストでは、すべてを覆す展開となっていた。
高橋七美は、矢野をいちずに思い続けているが、東京の大学で会おうという矢野の約束を信じていたが、果たせずに数年が経過。矢野の周りで起きていたさまざまなことが明らかにされていく。最後はハッピーエンドで出来すぎ感はある。
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ほかに麻生祐未などが出演。
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