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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「麦子さんと」(2013)</span>


 
純喫茶磯辺」「ばしゃ馬さんとビッグマウス」など独特なセンスで注目を浴びる吉田恵輔監督が、構想に7年かけたというハートフル・ドラマ。
 
納骨のため亡き母の故郷を訪れたヒロインが、町の人々との交流を経て母の知られざる一面に触れ、それまでとは違う母に対する思いを抱いていく。
 
声優を夢見るアニメオタク女子の主人公に、堀北真希が扮し、母親の若い頃との2役を演じている。兄役に「舟を編む」の松田龍平、この二人の母をベテランの演技派女優・余貴美子が演じている。

 


 

声優を目指して奮闘中の麦子(堀北真希)が、兄・憲男(松田龍平)と暮らすところに、かつて二人を捨てた母・彩子(余貴美子)が戻ってくるが、間もなく病のために、帰らぬ人となる。

 

麦子は、納骨のため母がかつて青春を謳歌(おうか)した田舎を訪れると、町の人気者だった彩子に似ている麦子の登場に町の人々は活気づく。そんな彼らと交流するうちに、麦子は自分の知らない母の一面を垣間見ることになる。

 
・・・
突然現れた母親が、同居を希望してきたのは、自身の病(ガン)で余命を知ってのことだったのか。麦子は、母親が音のうるさい目覚まし時計でも起きないことや、食事の準備をしてくれたり、ケーキを買ってきても、「母親とは思っていない」と強い口調で言ってしまう。あるとき帰宅すると「麦ちゃん、チンして食べて」のメモがあり、食べてみる・・・。
 
納骨をすることになり、母が育った地域に出向いて、年配者などから、
30年前の母の当時の様子などを知るにつけて、母を徐々に理解していく。
 

 

 
 
堀北真希が、母親に対して、会話の中で「あの人」といっていたのが、母の人となりや過去を知ってからは「母」と呼んでいた経緯などが丁寧に描かれている。
 
麻生祐未はメガネをかけていたので、最初は誰?と思ったが、役場に勤め、麦子の母と親しかったことから麦子を家に宿泊させ、何日か一緒に過ごす。バツイチで、娘がいるが、しばらく会っていないことがわかり、麦子は、娘さんに会うことを強く勧める。このあたりのやり取りも、娘の立場、母親の立場からうまく描かれている。
 
地味ながら味わいのある映画だった。
 
吉田恵輔監督の主な作品:
「なま夏」(2006年)
「机のなかみ」(2006年)
純喫茶磯辺」(2008年) ☆☆☆☆ 
さんかく」(2010年)☆☆☆
「BUNGO -日本文学シネマ-「檸檬」(2010年) - テレビドラマ
ばしゃ馬さんとビッグマウス」(2013年)☆☆☆
麦子さんと」(2013年12月) ☆☆☆
銀の匙 Silver Spoon」(2014年3月)
 
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