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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「邂逅(めぐりあい)」(1939):泣かせる名作。

 
 
 邂逅(めぐりあい)(原題:Love Affair、1939) を見た
 
こんな映画は、ストーリーはわかっていても、泣かされる。
主人公の男は、女と半年後の7月1日に「エンパイヤステートビル」の102階で、5時に待ち合わせをして、会えなかった(女性が現われなかった。観客は事情を知っている)。
 
男は、嵐になっても、ビルの屋上で深夜まで待ったが・・・。
男が、女が来られなかった”事情”をいつ知るのか、ハラハラ・ドキドキさせられるが、その時がついにやってくる(ハンカチ、タオル!)。
 
2度リメイクされており、「めぐり逢い」 (原題:An Affair to Remember、1957)はテレビの洋画劇場で見ていたが、先日、ぴくちゃあさんのプレゼント企画で、オリジナルの「邂逅(めぐりあい)」が当選したので見た。
 
ケイリー・グラントデボラ・カー主演の「めぐり逢い」(1957)も2度見て泣かされたが、オリジナルも、同じシーンで泣かされた。2作品とも、レオ・マッケリー監督作品だ。その後の「めぐり逢い (Love Affair、1994) (ウォーレン・ベイティアネット・ベニング主演)は未見。
 
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「邂逅(めぐりあい)」はいわゆる、すれ違い”メロドラマ”の古典ともいえる作品。洗練されていて、会話もウイットに富み、ハリウッドの伝統的な美男美女の映画で、脚本もいい。
 
DVDのカバーのうたい文句は「豪華客船の中で知り合った画家ミシェルと歌手テリー。激しく燃え上がる大人の恋の結末は・・・。」
 
 
ミシェル(シャルル・ボワイエ)とテリー(アイリーン・ダン)の出会いのシーンもシャレている。名前が知られているミシェルは、船上でも、女性たちからサインを求められたりするが、そこには「君たちは美しいがマナーが悪い」とフランス語で書いた。
 
テリーは、ミシェルが持っていた電報が吹き飛ばされて、それを拾ったことで知り合うが、「念のため、本人確認をしたいので、内容を言ってみて」というのだ。内容を聞いて、間違いないと手紙を戻す。
 
ミシェルは、たちまちテリーに興味を持ち「実は悩み事があって相談したい」と。するとテリーは「私、おしゃべりだから」。「誠実そうな顔をしている」とミシェルが食い下がると、「船長も誠実そうな顔をしているわ」。
 
ミシェルが、女性なら誰にでも声をかけるので、テリーは「カサノバの伝記でも読んで育ったの?」というのがおかしい。
 
ちなみに、カサノバというのは、Googleによると、ジャコモ・カサノヴァ1725年4月2日 - 1798年6月4日)は、ヴェネツィア出身の術策家であり作家。その女性遍歴によって広く知られ、彼の自伝「我が生涯の物語(邦題「カザノヴァ回想録」)によれば、彼は生涯に1,000人の女性とベッドを共にしたという。
 
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淀川長治さんの解説によると「この映画は見事な愛の映画。けれどもメロドラマ(と)いうには、あまりにも上等な映画でしたね。これまた、きっと映画になるでしょう。そのくらい、美しい映画でしたね。はい、またお会いしましょう」ということだった。
 
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「邂逅(めぐりあい)」で発見。劇中流れる音楽、歌の一つは、お気に入り映画の1本「ラムの大通り」(1971)で、ブリジット・バルドーが歌う曲の一つだった!。
 
 
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