fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「日輪の遺産」(2011)</span>

 

 
見逃していた「日輪の遺産」(2011)を見た。
麻生久美子が出演していたものの、出番は少なかった。
 
太平洋戦争終結間近の夏、祖国の復興を願い、GHQ最高司令官マッカーサーの財宝を盗み出した帝国陸軍将校たちと20名の少女たちに待ち受ける壮絶なドラマを描くエンターテインメント巨編。
 

 
ベストセラー作家・浅田次郎本人が映像化を熱望した原作を、主演に「武士の家計簿」の堺雅人、監督に「夕凪の街 桜の国」「半落ち」の佐々部清を迎えて実写化した。戦後60年以上を経た現在、自国の未来をいちずに思い憂いたかつての日本人のプライドが感動をよぶ。
 
ポツダム宣言受諾直前の昭和20年(1945年)8月10日、帝国陸軍の真柴少佐(堺雅人)は、軍トップに呼集され、ある重大な密命を下された。
 
それは現在の価値で約200兆円のマッカーサーの財宝を隠すというもので、真柴は極秘任務を遂行するが、やがて任務の終わりが見えたころ、勤労動員として駆り出された20名の少女たちに非情極まる命令が出された・・・。
 

 
軍部が、将来の日本の復興の資金にしようと、マニラからマッカーサーの財宝を持ち帰り、それをごく限られた人物で秘匿しようとするが、それらの財宝の運搬などに12歳の少女20人が任命される。
 

 
”お国のために”という無垢で純真な20人だったが、一人だけ、戦争はおかしい、という少女がいた。19人は、任務遂行の後、栄養剤という名目の青酸カリで毒死してしまう。財宝の周りを取り囲むように輪になって死んでいった少女たちの姿が、やがて白骨化したシーンに変わる場面は、壮絶だ。
 
後にマッカーサーもこの現場を目撃する。
 
・・・
生き残った一人の少女が、軍人からは、絶対にこの話はしないよう厳命されていたのだ。望月庄造・曹長中村獅童)は、この女性を妻とした。
 
当時の軍部の関係者は、すでに自決したり、その後消息が不明になるが、この生き残った女性・庄造の妻(八千草薫)は60数年の歳月を経て、尚造も亡くなったことから、当時の状況を息子や孫たちに語っていく・・・。
 
一方、マッカーサー元帥の通訳で生き延びた男(ミッキー・カーチス)も生き証人として、当時の状況を記者に語る。
 
・・・
出演は、曹長役の中村獅童のほか、20人の女子生徒の教師役にユースケ・サンタマリア八千草薫の孫娘役に麻生久美子などが出演している。
 
亡くなった19人の少女たちが、守ったのはなんだったのか、戦争に対して正面切って批判すると”非国民”といわれた時代に、勇気ある少女の正論が胸を打つ。
 
☆☆☆
 
 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:
ついでにクリック・ポン♪。