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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「マーティ」(1955):アカデミー賞4部門(「作品賞」「監督賞」「主演男優賞」ほか)受賞。</span>


 
テレビの洋画劇場で見る機会はあったが、見逃していたマーティ」(1955)を見た。モノクロだが、味わい深い映画だった。
 
バート・ランカスターの共同映画製作会社、ヘクト=ランカスタープロ作品で、アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞の4部門を獲得した。助演男優、助演女優もノミネートされていた。
 

 
主演男優賞を獲得したアーネスト・ボーグナインは、2年前の2012年7月に95歳で亡くなったが、独特の個性的な風貌で名わき役だった。思いつくだけでもデビュー作の「地上より永遠に」のほか「ヴェラクルス」「ポセイドン・アドベンチャー」「北国の帝王」「ワイルドバンチ」などがある。悪役が多かったボーグナインだが、「マーティ」では、誠実で真面目な人物を好演している。
 
映画「マーティ」について解説する製作者のバート・ランカスター(↓)。
 
 
 
ニューヨークのブロンクスで肉屋に働いているマーティ(アーネスト・ボーグナイン)は誠実な青年だが、生まれつきの醜男(ぶおとこ)のため34歳になるが、結婚もせずに母のピッレッティ夫人(エスター・ミンチオッティ)と2人暮しをしていた。
 
精肉の販売員で、年配の来る客来る客から、同じことをいわれる。
「弟は結婚しているのに、どうしたの。情けない!」と。
 
良い相手があったら早く身をかためたいとあせっていたのだが、善良で内気な彼は気の利いた言葉で女性を誘い出すことすらできなかった。
 
土曜日の夜、アンギーやジョーなどの仲間と集っていると、会話はいつも同じ。
「今夜どうする?」「お前は?」だった。会話は堂々巡りで、いい加減うんざりする会話だった。
 
そんなとき、マーティに母親から電話がかかって、従弟夫婦が来ているからすぐに帰って来てくれというのだった。
 
トーマスとヴァージニアの夫婦は姑のキャサリン(マーティの叔母)との間がうまくいかないので、キャサリンをマーティの家に置いてくれないかというのだった。
 
キャサリンは母の妹だからマーティは賛成した。
マーティは肉屋の店を主人から買い受けて自分で経営したいと思っていたので、銀行に勤めているトーマスに金融のことで相談してみると、トーマスは機嫌よく承知して、ヴァージニアと帰って行った。
 
「スターダスト」というダンスホールに行けば、”マブいのがいっぱいいる”といわれていたマーティは、夕食後、アンギーとダンスホールへ行った。
 
すばしこいアンギーはいち早く相手を見つけて踊り出すが、マーティは相変らず、まごついていた。
 
だが、1人淋しそうにテーブルに坐っている娘(ベッツイ・ブレア)が眼にとまった。彼女は友だちと一緒に来たのだが、パートナーとなった青年は彼女があまり魅力のない娘なので置き去りにしたのだった。
 

 
自分のみじめな立場に気がついた娘は、そっとバルコニーに出て泣いている様子だった。マーティは遠慮深く声をかけて、彼女と踊ってから近くの喫茶店で遅くまで話し込んだ。
 
娘はクララといって教養もあり、学校の女教師をしていた。
マーティと同じように、風采があがらないために苦しみをなめて来た娘だった。
 
マーティは、普段は女性の前では話もできない性格だったが、クララの前では、独演会のようにべらべらと話すことができた。
 
クララを自分の家に連れて来た。マーティは、クララをすっかり気に入り、キスをしようと思うが、拒絶される。彼女は、「キスにはなれていないから」だった。遅い時間に、家まで送ったマーティは翌日の日曜日に電話をかける約束をして別れた。
 
その日曜日になったが、朝からキャサリンが引っ越して来たり、教会へ出かけたりして落ち着かない。クララは家にいてマーティからの電話を待った。
 
正午をすぎ夕方になった。
その頃、マーティはいつもの仲間と酒場にいた。
クララが醜いとか魅力がないといって、電話をかけさせなかった連中もいざとなると相手もなく、どこへ行こうという当てもないのだった。
 
やがてマーティはやっと決心がついた。
「俺は彼女に電話をかけるんだ。相手が醜くかろうが、心がきれいだったらいいじゃないか!」といい捨てるとマーティは電話ボックスへとび込んで行った。
(MovieWalkerより)
 
・・・
 マーティは、一度会ったことがある女性に電話して、デートを申し込んでも断られ、ダンスホールでも、みな断られ、自分が容姿の面でモテないのを十分自覚していた。  
 
ダンスホールで出会ったクララと知り合い話してみると、クララも「前にこのホールに来た時も、1時間半もずっと座っていた。そのあとずっと泣いていた」というのだ。マーティは、「僕はしょっちゅう泣いています。”涙のプロ”といってもいい。よく気持ちがわかる」と慰めるところがいい。
 
マーティはさらに「結婚して何十年も暮らすのに、容姿は関係ない。容姿など二の次だ。父親は、ゴリラのようだったが、母には優しかった」と泣かせる。
 
クララは、年齢を聞かれて「29歳。あなたは?」というのでマーティは「34歳。もうじき35歳になる」と、普段しゃべらないマーティが、クララが高校の先生と知って、「高校では成績が優秀だった。特に語学ではドイツ語が得意で、ディー、デル、デァ・・・。いつもは女性と話せないが、またしゃべっている。酔ったと思わないでほしい」などとまくし立て、クララも微笑みを浮かべて、マーティの誠実さを理解する。
 
肉屋の店を買うかどうかクララに相談するマーティ。
クララは、学校で生徒の相談を受けることが多く、「相談に来る生徒たちには、いい子で賢い人もいる。あなたは知的で礼儀正しく、その優秀な生徒と同じ。まだ、会って3時間だけど、あなたが生徒だとしたら、店を買いなさいっていう」だった。
 
叔母などは、大学出の女など商売女と紙一重、とマーティの母親に吹き込んでいた。すぐ真に受ける母親は、クララについて、「イタリア系かい?」と聞いてくる。自分と同じイタリア系でない人間は嫌いのようだ。
 
しかし、マーティーは、友人が、クララについてブスだとか噂しても、関係なかった。お互いに気持ちが通じあい、迷うことなく電話ボックスに駆け込み、クララに電話するのだった。
 
映画のエンディングとしては、これからハッピーエンドになるだろうと予感させて、あっさり「END」。こういうのもいい。
 
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