タイトルのBUNGOは「文豪」のこと。
文豪の名作短編を、気鋭のキャスト・スタッフで映画化したオムニバス2部作。
2部作のうちの紳士編である「BUNGO ささやかな欲望〜 告白する紳士たち」
予告編は2部(6話)あり。
■「鮨」
ある日ともよは買い物の途中で湊と遭遇する。
そして湊から「鮨」にまつわる幼いころの思い出話を聞かされるのでした。それは湊といまはもう亡き母との鮨にまつわる、親子の物語。ともよは湊が幼い頃に食べ物がどうしても食べれず、食べれたものは卵と海苔だけだった話をする。
そして「鮨」を通して、母親から極端な偏食から脱することができたのか。
母親から息子への愛情が描き出せれている。そしてすし屋の看板娘は、湊が鮨を食するときに母を感じる癒しだということを知る。ともよは湊の鮨への想いを知るが・・・。
福寿司の娘・ともよ:橋本愛
湊 (福寿司の常連客): リリー・フランキー(少年期 湊 / 榎本陸)
田所 (福寿司の常連客):佐藤佐吉
石橋 (福寿司の常連客): 川島潤哉
佐藤 (福寿司の常連客 虫屋) : マギー
湊の父 :貴山侑哉
湊の亡母:市川実日子
湊が、寿司が特に好きでもないのに寿司屋に通う理由が明らかにされていく。
小さい頃に、魚が苦手だったが、母親から寿司にして握ってもらったら食べられるようになったのだった。
リリー・フランキーは、「凶悪」でも、”先生”と呼ばれていたが、この映画では、先生といっても歯医者の先生と間違われるが、実際は、売れない作家先生のようだ。自然体のひょうひょうとした演技にはいつもながら驚かされる。
■「握った手」
しかし、松夫は不安に陥る。
それは潔い綾子はあのような時ならば、たとえ自分ではなくてもほかの誰に対しても、握られた手を握り返するのではないか?!と。
そして、心理学を専攻している同級生のロイドメガネをかけた水木由子(成海璃子)に相談する。ほのかな恋心を抱いている松夫は「偉大な革命」を起こすのだ。それは水木由子の手をいきなり握るというものだ。
しかし、その革命を起こした右手が茶色に変色してしまう。それは現実なのか。非現実なのか・・・と不思議な感覚に陥る。優柔不断な学生はどうなるのか・・・。
松夫:山田孝之
水木由子:成海璃子
綾子:黒木華
「卑屈ね。まるで三下(さんした)って感じ。気の抜けた三下だって、意外と好きだけど。思っていないことは口に出ないものよ。さよなら」というわけだ。口は禍の元か(笑)。
■「幸福の彼方」
信一はお見合いの席で、絹子が自分の言葉に大笑いしたことが気になっていた。絹子が大笑いしたのは、信一の食べ物の好みがうどんで、お金持ちになりたかったということが絹子が子どもの時に思っていたことが同じだったから大笑いしたのだった。
そのことを聞いた信一はある告白をする。
自分には子供がいて、戦争に行くときに里子に出したきりだということを打ち明ける。絹子にも過去があった。絹子の親は行商人で、子どもの頃に叔母の家に置き去りにされたという過去。今までの幸せが壊れてしまうのでは、と不安に陥りながらも、絹子は信一に子どもに会いに行くべきだと言い2人で子供に会いに行くことにするが・・・。
絹子 :波瑠(幼少期 /森くれあ)
村井 信一:三浦貴大
行商の父 :柳原陽一郎
行商の母 : 平田敦子
テル(行商の子供):山脇万奈
タケ(行商の子供) : 山崎光
さかえ(絹子の叔母): 竹内晶子
吉尾 :でんでん
この映画で、絹子を演じている美人でかわいい女優は誰だろうと気がかりだった。
清楚で、思い出し笑いする笑顔などが魅力的だった。
波瑠(はる)という名前だけは知っていたが、女優の名前と顔が初めて一致した。
3話の中では一番印象に残るエピソードだった。
波瑠も注目女優の1人になりそうだ。
「鮨」:★★
「握った手」:★★
「幸福の彼方」:☆☆☆☆
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