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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「神様のカルテ」(2011)</span>


 
神様のカルテ」(2011)は、嵐の櫻井翔宮崎あおいが夫婦を演じ、地方医療の現実と向き合いながら成長する医師の姿を描く感動のヒューマンドラマ。監督は、
「60歳のラブレター」「白夜行」などの深川栄洋監督。3月には「神様のカルテ2」が公開される。医療現場の雰囲気がリアルに伝わってくる作品だ。
 
漱石愛好家の主人公の医師が、地方病院で、生涯外来患者を救っていくか、医局のピラミッド組織に入って、学問として医療の研究に進むかの選択に悩む姿や、自分がなりたかった医師はこれでよかったのかなどを、ガン末期の患者への対応などを通して自問しながらも取り組んでいく姿を櫻井翔が熱演している。宮崎あおいのほか、吉瀬美智子池脇千鶴、ベテランの加賀まりこ、男優陣の柄本明要潤などが出演。
 
 
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美しい自然に囲まれた信州の一地方都市・松本。勤務5年目の青年内科医・栗原一止(いちと)(櫻井翔)は、医師が不足しながらも“24時間、365日対応”で大勢の患者を抱える本庄病院に勤めている。
 
この小さな病院では専門外の診療をしたり、働き詰めで睡眠が取れなかったりすることが日常茶飯事。それでも一止(いちと)は、クールな先輩外科医・砂山次郎(要潤)、有能で美人の救急外来看護師長・外村静枝(吉瀬美智子)、同期の冷静沈着な病棟主任看護師・東西直美(池脇千鶴)、新人看護師・水無陽子(朝倉あき)、曲者上司・貫田誠太郎(柄本明)らと共に厳しい地方医療の現実と向き合っていた。
 
一止は、同じアパート“御嶽荘”に住む大家兼絵の描けない画家・男爵(原田泰造)、博学な大学生・学士(岡田義徳)との語らい、そして何よりも最愛の妻・榛名(宮崎あおい)との心温まるひとときに日々の疲れを癒しながら激務を凌いでいた。
 
そんな折、一止は母校の医局を通じ大学病院に勤めないかと誘われる。
「良い医者」になる為の最先端医療が学べる医局。大きな転機、チャンスだった。
 
しかし、一止の前には本庄病院にやってくる大勢の患者がいる。悩む一止だったが、ある日、彼の前に大学病院から「あとは好きなことをして過ごして下さい」と見放された末期ガン患者・安曇雪乃(加賀まりこ)が現れる。もう医学ではどうしようもない安曇であったが、何故か一止を頼ってやってきた。
 

 
そんな彼女と触れ合う中で一止は、命を救うこととは、人を救うということとは、という医者としての在り方、人間としての在り方を見つめ直していく。一に止まると書いて「正しい」と読むその名の通り、一止は惑い苦悩した時こそきちんと立ち止まって考える。そして、一止はまた歩き始めるためにある決断を下す・・・(MovieWalkerより)。
 
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抗がん剤や治療の限界で、余命を宣告され絶望している患者に対して、最後の最後に生きていることが楽しいと思わせるようにするために、対応する医師や看護師の姿が感動を呼ぶ。
 
主人公の栗原一止が、くそまじめで周りからは変人とみられるほどで、同期の看護婦から、お昼を誘われても「前にも言ったように、私は妻がいる身なので」というのがおかしかった。その看護師から「手がつけられない変わり者」と言われれば「手をつけないでください」という始末。
 
この同僚看護師を演じる池脇千鶴や、冷静沈着な看護師長の吉瀬美智子も、栗原一止に対しはっきりものをいうところなどがいい。加賀まりこは、この映画に深みを与え味わいのある演技を見せている。
 
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白い巨塔」などでも描かれていたが大学病院の医局制度についても触れられている。医局に背を向けて、病院の医師として仕事をしてきた古参医師(柄本明)は、医局の教授から請われているのにそれを断ってしまった栗原(櫻井翔)に対して「バカだな。後悔することになるぞ」と諭すのだが、あえて茨の道を選択する栗原。先輩医師も、当初は、「何を考えている。自分の将来がかかっているのに」と強く言っていたが、栗原の決意が固いのに対して沈黙するしかなかったようだ。
 
背景の病院の描写が、実際の病院をフルに使っているのか、働く人たちなど生き生きしていた。
 
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