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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「R100」(2013)</span>


 
映画「R100」(2013)を、新宿のWALD9(バルト9)で見た。
 
「看板」だけはよかった(ポスター、タイトル、出演者、テーマ)が、期待が大きかった分、中身がチープだった! 「看板に偽りあり」というのがあるものだと実感したのが唯一の収穫だった(笑)。
 
松本人志監督作品は、4作目というが見るのは初めて。北野武監督と同じで、海外などでは一部熱狂的なファンがいるようだが、北野作品も、最近の「アウトレイジ」の2作品は痛快だったが、それまでは、4-5本しか見たことがなく、余り好みではなかった。
 
R100」は、出演女優に演技派の寺島しのぶ大地真央などがでているので、見て損はない映画だろうと思ってみたが、とんでもなく「損した」映画だった。トロント映画祭で、最低評価されたと後で知ったが、納得(笑)。
 
「豪華キャスト」が全く生かされていない。
渡部篤郎、YOU、前田吟といった役者がでているが、見せ場もなくちぐはぐ。
 
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劇場内で、近くに座っていたおっさんが、たいして面白くもない場面で、大声で「ワハハ、わっはっは」とほかの観客の迷惑も顧みず、無意味に作り笑いをして、足を前の椅子に投げ出していたこなどが気にもなって、イラつきもあった、というのを割り引いても・・・。(映画の上映中に、ビニールごそごそや、おしゃべりなど、マナーの悪い客がいると、最悪。)
 
映画が始まって、「映画を選ぶのが失敗した」と気がつくまでに10分はかからなかった! 予告編で流れていたシーンと全く同じシーンが続き、あとは紙芝居といい勝負、子供だましの繰り返しだった。
 
 
主演は、映画・ドラマの「ハゲタカ」以外はこれといった作品に恵まれない大森南朋
(なお)だが、妻が3年間植物人間となっていて、1年間という期間限定で非日常を味わえるという触れ込みのクラブ「ボンテージ」に入会してしまったことから起こる騒動を描いているのだが・・・。ちまたでは、佐藤江梨子サトエリ)のボンテージ姿が決まっているのでそれを目当てに見にいく客がいるのだとか。
 

 
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ハリウッドの最低映画賞「ゴールデンラズベリー賞」というのがある。
 
映画で日本に「ワースト映画賞」があるかどうか知らないが、ドラマなどの場合には、ラズベリー賞にちなんでかつて「週刊新潮」で、「最低ドラマ賞」という企画(2011年)があった。その時の栄えある?ワースト賞を受賞したのは「南極物語」(主演:木村 拓哉)だった。
 
「ヤジ」を意味する「Razz」から命名された「Razzie Award」(ラズベリー賞)が正式な賞名だが、「Razz」のもうひとつの意味である「Raspberry」(ラズベリー:木イチゴ)の実を模したトロフィーのデザインにより「Golden Raspberry Award」とも呼ばれる。
 
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R100」こそ、それにふさわしい映画だ。
今年の邦画では最低の映画だろう。
この映画では、警察官にふんして出演している松本だが、やたらと声が大きく、もっともらしくしゃべっていたが、監督兼出演で本人だけが満足している映画のようだ。
 
この映画、100歳になるひげもじゃの映画監督が、まさに冥途の土産に、「R100」とはまさかとは思ったが、100歳以上を対象に(この設定自体がばかばかしい)映画を作ろうと試行錯誤して、試写を開いている映画だった。映画の中でも、100歳以上が何人いるか?といった声もあった。
 
映画の宣伝文句に、ヒットしている「そして父になる」という映画をもじって、「父、Mになる」というのもあったようだ。Mが高じるとSになるなど、わけのわからないインチキクラブを紹介しているのだが、主人公がMに目覚めたという表現も中途半端で、顔が歪んで膨れる映像を何回も繰り返すだけ。
 

 
オープニングで、富永愛が、ド派手なメイクを施し、雰囲気は、マレーネ・ディートリッヒを思わせて、男に容赦なく、何度も蹴りをするシーンのビシバシだけが印象に残る映画だった。
 
大地真央など、松本人志監督ということで、SMで鞭を使う過激な芝居に興奮したなどと宣伝では語っていたが、映画としては、「最低賞」がふさわしい。
 
エンドロールに、どの映画でも協力会社、スタッフ、小道具、関係者が数百人ずらずらと流れるが、これほどつまらない映画に、協力して、映画興行が1億円でした…では絶対に大赤字のはずだ。
 
 
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