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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">金曜ドラマ「夜行観覧車」(湊かなえ原作)第1回。</span>


 
 
湊かなえ原作の「告白」は300万部突破のベストセラーで、映画も大ヒット、日本の各賞を独占した。その原作者の「告白」「少女」「贖罪」「Nのために」に続く5番目の作品が「夜行観覧車」である。ちなみに第6作が「往復書簡」で、この中の”二十年後の宿題”が、「北のカナリアたち」として映画化され、話題となっている。
 
湊かなえの原作のテレビドラマとあっては、とりあえず第1作は見てみた。
 
舞台は誰もが憧れる、坂の上にある高級住宅街”ひばりが丘”。言ってみればセレブの住む日本版”ビバリーヒルズ”といったところか。そこに住む古くからの住人たちとひょっこり住むことになった一家の格闘、軋轢などが、ゾクゾクとするほど、怖かった。
 

                      いい環境…と引っ越し当初は、期待と夢にあふれていた遠藤一家だったが・・・。
         ”とんでもないところ”と知るにはそう時間はかからなかった!
 
2012年1月22日の現在に起きた事件と、4年前に越してきた一家・遠藤家の”ひばりが丘”生活のスタート時の状況が、交互に描かれるのだが、おりしも、近くに建設中の「観覧車」の組み立て状況をフラッシュバックして描くことで、この4年間に何があったのかが描かれる。


主人公の遠藤真弓(鈴木京香)は無理をして、小さいながらも念願だった一軒家をひばりが丘に建て、夢が叶ったはずだった。しかし、引っ越した日から、なにやら、このひばりが丘には、”決まり事”があるようだった。
 
引っ越しのあいさつに、翌日に手土産を持って、数軒を訪問するが、インターホン越しで、顔も見せ  ↑35年ローンで購入したサラリー
ず、訪問する家々の対応もそっけなく会ってもくれ   マン家庭の遠藤家(近所からは
ない。そんな中で向かいの高橋家の美人妻・淳子   小さくてかわいい家と皮肉も)
石田ゆり子)だけは、違っていた。親切に、いろ
いろ教えてくれた。「私も来た当初は、慣れるまで時間がかかった。この町では、あいさつも順番があって、取り仕切っている婦人部・自治会長・小島さと子(夏木マリ)さんにまず最初にあいさつに行ったほうがいい」というアドバイスだった。
 
小島家へのあいさつには、高橋淳子も一緒に行き、遠藤を紹介する。
この小島が曲者で、子供たちを集めて音楽界を催すので、遠藤家の彩花(杉咲花)も誘う。母親の淳子からも、付き合いだからと促され、しぶしぶ参加するのだが、
そこは、ピアノなど習い事の披露の場だったのだ。
 
参加した子供たちが皆演奏を終えると、残った彩花に「なにかピアノを弾いてちょうだい」と小島が当然のように、声掛けするのだが、彩花は「ひけません」と言うのだが、”冗談”としか受け取らない小島・・・。
 
後に、小島と遠藤親子が会うのだが、「彩花ちゃんには申し訳ないことをした」と口では言う小島だが、腹の中は全く逆で、習い事もさせていないような一家と見下している。
 
高橋家では、遠藤一家を招待したのだが、家が、遠藤家とはかけはなれたような豪華さ。純子の夫は、病院を経営するエリート医師・高橋弘幸(田中哲司)。子供たちといえば、彩花が落ちた名門私立高校に通う長女と、スポーツ万能の次男が住んでいる。さらに、関西で一人暮らし中の医学部に通う長男もいる。
 
恵まれた環境で何不自由なく、幸せそうに暮らしている様子だが、食事中の弘幸が話をしている間に、ほんの一瞬だが、子供たちの目が「ジロり」と動くシーンがある。”仮面家族”だなと匂わせるが、これがこれからの”事件”への伏線なのか、わずか1、2秒もないこんな、がくがくとさせるシーンは見たことがないほど、うならせる。

しかし、そんな幸せを絵に描いたような「高橋家」である日、夫が殺されるという殺人事件が起こる。警察は、犯人は夫の身近な顔見知りの犯行だと考え、捜査を進めるが・・・。 事件が起こった日、遠藤家では、妻の淳子が、そのことで話題を出すと、夫の啓介(宮迫博之)は、どこかしら興奮した面持ちで、事件のことは詮索するなと妻に強い口調でいうのである。”怪しい”人物が何人か浮上する。
 
果たして事件の真相は、犯人は…いったい!?
遺された高橋家の行方は?
いきなりの殺人事件だが、湊かなえならではの「衝撃」のクライマックスがあるらしいのだが・・・。

来週の第2回も見ないわけにはいかない。
一昨年の超高視聴ドラマ「家政婦のミタ」のように、じりじりと視聴率を上げていき今年の話題のドラマの1本になりそうな予感がすると感じるのは、fpdだけか(笑)。
 
それにしても、夏木マリ・・・最近は、「PRICELESS」で、安宿の主を風変わりに演じていたが、「夜行観覧車」での、”ひばりが丘”のみな一癖あるベテランの”奥様方”を子分の様に扱う小島さと子役だが、「(なんと、こともあろうに)自分に刃向う
新しい住人が現れた」と怒り心頭の姿もインパクトがある。
 
かりにお金があっても(なくて幸いだった!)、こんなどろどろした”ひばりが丘”のような豪邸の街には住みたくないなと思う。”彩の国”でよかった?!(爆)。
 
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