「蜘蛛女」(Romeo Is Bleeding) (1993、公開1994) HD
「蜘蛛女」(1994年公開)は、美しく冷酷な悪女・モナ(レナ・オリン)と、彼女に魅入られて破滅していく悪徳警官・ジャック(ゲイリー・オールドマン)の姿を描いたフィルムノワール。この悪女、ほとんどホラーに近いほど怖~い”悪魔のような女”。
ジャック・グリマルディ(ゲイリー・オールドマン)は、年収5万6,000ドルの巡査部長でありながらマフィアにも内通し、報酬を得ていた。映画「アウトレイジ」でも暴力団と癒着し、賄賂を受け取っている悪徳警官・片岡(小日向文世)がいたが、どこにも悪徳警官はいるようだ。
マフィアと密通し私欲を肥やしていた刑事ジャックに、勢力を伸ばしていたロシア出身の女マフィア、モナの護送命令が下る。しかしFBIへ受け渡した直後、モナは失踪、モナの抹殺を企んでいたマフィアはその責任をジャックに負わせる。背に腹は変えられないジャックはモナの行方を必死に追う・・・。
「フレンチコネクション」「ジョーズ」「オール・ザット・ジャズ」のロイ・シャイダーがマフィアのボスを演じている。警察官の役で、背が高いジェームズ・クロムウエル(「クイーン」で女王のダンナの役)の姿も見える。
ストーリー:
同僚からロミオ(色男)と囃される彼は、美しい妻のナタリー(アナベラ・シオラ)と愛し合いながらも、若い愛人シェリー(ジュリエット・ルイス)まで囲い、マフィアからの賄賂で潤った快適な生活を送っていた。
こちらは愛人シェリー(ジュリエット・ルイス)
ある日、ジャックはマフィアの女殺し屋モナ・デマルコフ(レナ・オリン)を護送する任務に就く。モナは美しく強烈な魅力を放っていたが、マフィアのボスのドン・ファルコーネ(ロイ・シャイダー!)でさえ持て余し怖れるほど狡猾で残忍な女でもあった。
モナから自分を逃がすよう持ちかけられ誘惑されたジャックは、まるで蜘蛛の巣に絡め獲られていく獲物の様に、次から次へとモナの罠に嵌られ破滅へと追いやられていく・・・(HPより)。
こちらは悪女・モナ(レナ・オリン)
映画の中で悪女が登場することは多いが、この映画の「モナ」は、なかでもすさまじい。死んでも死なないようなタフで、残忍で恐ろしい。手錠をかけられて車で移動しているときに、運転手の後部座席にいたが、運転するジャックの首を太ももで挟んで運転を妨害し、車の前面ガラスを足で蹴って逃走してしまうすさまじさ!。
自分の命を狙っているマフィアのボス(ロイ・シャイダー)でさえ、墓を掘り、土の中に生き埋めにしてしまうような悪女だ。
映画はトランペットの音色が響き渡り、荒れ果てた荒野にぽつりとあるバーのようなところで、一人の男が、カレンダーをめくると「5月1日」。男はどうやら誰かを待っているらしい。「5月1日」と「12月1日」だけに、やってくるという男を・・・。
その謎めいた展開が徐々に明らかになっていく。
「ツタヤ」発掘良品映画の1本だったが、好みがやや分れそうだ。
★★といったところか。
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