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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ジャッカル」(1997)

 
ジャッカル」(1997)は、タイトルでわかるように、フレデリック・フォーサイスの有名小説「ジャッカルの日」(原題:The Day of the Jackal)のフレッド・ジンネマン監督による同名映画化作品(1973)にインスパイアされた作品。
 
リメイク映画といわれることがあるが、正確には「脚本のみリメイク」。
英語の原題を使用することは、翻案内容がオリジナルと相当異なることから原作者、ジンネマンの同意が得られず、タイトルは、単にThe Jackalとなった。
 
豪華俳優出演による別物のサスペンス・アクションと考えれば、それなりの面白さがあった。スリリングさや、緊迫感はなかった。
 
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「ジャッカル」という呼び名だけ知られる正体不明の超大物暗殺者と、彼を追うIRAの元テロリストの攻防を描いている。監督は「ボーイズ・ライフ」「ロブ・ロイ ロマンに生きた男」のマイケル・ケイトン=ジョーンズ。
 
主演は「ダイ・ハード」「フィフス・エレメント」のブルース・ウィリスと「真実の行方」のリチャード・ギア。共演は、撮影当時70歳!で「夜の大捜査線」から30年後のシドニー・ポワチエ、「コットン・クラブ」「ロミオ&ジュリエット」のダイアン・ヴェノーラ、「スペース・バンパイア」「ふくろうの叫び」のマチルダ・メイ、「インシュタール」「マイ・ニュー・ガン」のテス・ハーパーほか。
 
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謎の殺し屋ジャッカル(ブルース・ウィリス)と、彼を追う元IRAテロリスト(リチャード・ギア)の死闘を描くサスペンス。ロシア・マフィアの一員(ボスの弟)がFBIの手入れで死亡。激怒したボスは、FBIに手だしもできなかった側近を幹部の前で、残酷な方法で殺してしまう。
 
そのボスは、凄腕の殺し屋・ジャッカルを7,000万ドル(当時換算で100億円以上)で雇い米国要人の暗殺を依頼する。一方、その動きを察知したFBIのプレストン副長官(シドニー・ポワチエ)は、ジャッカルを詳しく知る元IRAの囚人デクラン(リチャード・ギア)に協力を要請。マフィアのボスが大金を出して、ジャッカルに暗殺を依頼した標的は・・・? その標的は、デクランの思いもよらぬ人物だった・・・。
 
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ジャッカルは、報酬7,000万ドルの半分を前金で受け取る。
その実行のための準備には、相当のカネとモノを準備するのだが、これがすごい。
数種類の偽造パスポートと変装用具のほか、パソコンを駆使した破壊力抜群の遠隔操作の超高速自動小銃(ブローニングM2重機関銃)、クルマ、ヨットなどだ。
 
         ド迫力の2,000ミリ望遠レンズ搭載の重機関銃 
 
ブルース・ウィリスは、まるで七変化。あるときは、髪を金髪や白髪に替え、またあるときは警官になりすます、まさに変装ショー。
 
殺人の罪で長期の刑期に服している囚人デクラン(リチャード・ギア)しかジャッカルに立ち向かえる人間はいないと判断したFBIは、デクランの元恋人イザベラとの面会と安全の保障を引き替えにデクランの協力を仰ぐ。
 
 
リチャード・ギアが、FBIの女捜査官と行動し、ジャッカルを追っている時に、さりげなく「踊ろうか?(Shall We Dance?)」とつぶやくシーンがあった。単なる偶然か。ギアの主演映画「Shall We ダンス?」は2004年の映画。日本の同名映画(1996)を意識したものか。
 

シドニー・ポワチエ
がこの映画の時は70歳。
さすがにさかのぼる30年前の「夜の大捜査線」「招かれざる客」「いつも心に太陽を」などいずれも1967年作品のころの精悍で素早い動きはなかった。現在も存命で、87歳になっている。
 
銃器を販売する強欲男にジャック・ブラックが扮している。
簡単にジャッカルに消されてしまうが。
 

この映画の見どころは豪華俳優陣のほか、度胆をぬくような小道具。
なかでもジャッカルが使用するパソコンによる遠隔操作で作動する、特注の可動式架台に載った重機関銃が大迫力。本体だけで3.8キロの重量。確か自動で100発連射だったか、マカロニウエスタンの回転銃(「続・荒野の用心棒」:写真)も真っ青だ。
 
 「ジャッカル」の一シーン(↓)。
  
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