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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

きょうは、あの「9.11」からちょうど10年。

 
2001年9月11日。
この日は、たまたま会社で、月1度程度まわってくる宿直の担当の日だった。
これは、一般社員・課長クラスを含めて、日刊紙の編集記者からなる編集本部に所属していたfpdも持ち回りで担当していたのだった。
 
宿直というのは、会社に泊まり込みで、勤務先の新聞社では、夜7時からの電話交換手に代わる「電話受付」と早朝の新聞専売所などからの電話の応対をするというもの。
 
もちろん、社員全体が帰宅した後の夜12時ごろには就寝。
9階建て自社ビルの事務所の中に、シャワー、風呂の設備もあるので、旅館のような設備は整っていた。朝は、新聞の不足・不着の新聞専売所からの連絡がなければ、朝6時ごろの起床だった。
 
9月11日の夜10時ごろだったか。

会社のテレビを見ていたら・・・。
ニューヨークの貿易センタービルに飛行機が突っ込むシーンが出ていた。ずいぶんとリアルな映画のシーンかなと思ったら・・・。
 
とんでもない事態が起きていることをニュースのテロップと解説で知るまでには、時間がかからなかった。信じられない映像は本物だった。何が起きているのか、混乱しそうだった。まさか、あのツインタワーの貿易センタービルが、崩れ落ちるとは。あそこの最上階のトップ・オブ・ザワールドで、夜景を見ながら会食したことも頭に駆け巡った。日本の書店もあったし、証券会社の知人を訪ねたのもあのビルの中だった。
 
マンハッタンにある会社の現地法人(合計6年間勤務した)はどうなったか?
 
社員の知り合いに連絡したが、連絡がつかなかった。後で無事を知ったが・・・。
 
1年後に東海岸にあるボストン(ニューヨークから飛行機で1時間)に出張で行く機会があったが、ツインタワーが無くなってしまったなどは信じられなかった。寄り道していくことはできたと思うが、スケジュールもあって、行かなかった。信じたくないというのが心境だったろう。
 
ニューヨーク・タイムズが、「9.11」に関連して、当時1枚の写真を掲載した。
飛行機から撮影したであろう雲の上の写真だった。よく見ると、1本の線のような、あるいはアンテナのようなものが、雲をつきぬけて映っていた。在りし日の貿易センタービルのてっぺんの、雲の上に突き出た「尖塔」だった。インパクトがあった。
 
この数日来、ニューヨークでは、テロに警戒して、厳重態勢という。
何やら不穏な動きも予想されるということだった。
 
いっぽうで、きょうも、追悼のセレモニーが行われているのだろうか。歴史に残る、テロ史上最悪の日として「9.11」は忘れてはならないだろう。