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<span itemprop="headline">ドラマ「砂の器」(後半)</span>


中谷美紀 砂の器 ファッション
 
ドラマ「砂の器」第2話(後半)を見る。
後半も期待通りだった。どうしても映画版と比較してしまうが、ストーリーもかなり変更されていて、別物と考えた方がよさそうだ。後半にはいって、犯人の逮捕状が出てからの展開が見どころ。取調室の容疑者と刑事の真剣勝負のぶつかりあいは、ドラマチックだった。
 
吉村刑事(玉木宏)の迫力ある追及と、それに対する容疑者・和賀英良(佐々木蔵之介)の受け身の演技で、インパクトがある。とくに、交互に映し出される吉村と和賀のクローズアップ画面は、唸らせる。
 
戦争で母と妹を亡くし孤児のように育った吉村刑事は、和賀と初めて会ったときに、和賀も、同じような体験をしたに違いないと感じたという。和賀のほうは、あくまでもしらを切るが、和賀の父親が描いた一枚の絵と、裏に書かれた文字に、打ちひしがれ、ついに・・・。
 
映画では、父親が当時としては不治の病と言われた「らい病(ハンセン氏病)」だったが、今回は、親が殺人の容疑をかけられ、親子で村を出るという設定だった。
 
原作になく新たに加わったキャラクターの新聞記者役の中谷美紀が、次々とヒントを見つけ、警察に伝えるという、知的な役どころを自然体で演じている。当時としては、かなり進歩的な行動的な女性像を示し、その先進ファッションも見逃せない。今回のドラマ版は、独立したドラマとして見ても、引き込まれる。
 
「永遠」の曲もいいが、全体に低く流れる音楽が、サスペンスに満ちていて、なかなかスリリングだった。
 
このドラマは、DVDとして販売される。