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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「食堂かたつむり」(2010)</span>

 

 
食堂かたつむりは、倫子(柴崎コウ)が、失語症で、声が出なくなり筆談で会話を交わすという映画にまず驚き。母親のルリ子(余貴美子)は、派手好きの破天荒な性格で、不倫相手の子供だから倫子と名付けたと、子供の倫子に言い含める始末。
 
その倫子が、24歳になった今、山間部のへき地に、倉庫を使って食堂をオープンする。「食べると幸せになる」という食堂の名前は「食堂かたつむり」。
 

倫子が失語症になったのは、付き合っていたインド人が、家に帰ったら、荷物・家財道具一式とともに消えていたショックからだった。それで、料理などがエスニックの香りがするわけだ(笑)。
 
食堂をオープンして、最初は、中学生、高校生などが訪れ「食堂かたつむり」で食事をすると幸運が訪れるといううわさが・・・。中には、倫子の女友達(満島ひかり)は、友だち数人を連れてくるが、倫子に嫉妬して、虫を食事の中に故意に入れて、友人たちを怒らせ、全員帰ってしまう一幕も。
 
倫子の母は、食堂近くで、バーを開いているが、ペットに豚を飼っている。このエルメスという名前の豚がなりよりの話し相手。しかし、その母は、エルメスを食べてしまおうかなと考える。自身ががんに侵されていることを医者から知らされたからだ。医者(三浦友和)と結婚することになり、医者が、娘の倫子に、自分たちの結婚の許可を得る。
 
結婚式はにぎやかに行われて、そこの料理の中には、あのエルメスもあった。
 
余貴美子は、普段は、脇役でほんの少ししか登場しないで、、存在感を示す演技派だが、「食堂かたつむり」は違った。初めから最後まで、出ずっぱりだった。派手なメイクだったり、20年前にフラッシュバックして、凛子が幼い時には、若い役柄もこなしてしまうから凄い。ルリ子(余貴美子)と娘とは折り合いが合わないようだが、フクロウの置物の中に、手紙を残していた。それには、娘に対するあたたかい愛情が綴られていたのだった。
 
倫子は、自分の作った料理を口にする。
あまりのおいしさに、言葉がでた。
 
小さな声だったが、確かに2度話した。
 
「おいしい!」
 
ラスト・シーンだ。