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<span itemprop="headline">映画「さらば、ベルリン」(2007)</span>


さらば、ベルリン」 予告編
 

 
さらば、ベルリン」(20062007年日本公開)は、「オーシャンズ11」などのスティーブン・ソダバーグ監督と、常連のジョージ・クルーニーが組んだ作品。お気に入り女優の一人、ケイト・ブランシェットが、影のある女を演じている。

1940年代のドイツ・ベルリンを再現するために「第三の男」(ウイーンが舞台)「カサブランカ」などの雰囲気を出すために、モノクロ映画となっている。

映画は、終戦直後の廃墟と化したベルリンの映像がニュースのように映し出される。当時の実写のように。クルーニーもブランシェットも出演しているのに、いまいち盛り上がりに欠ける。
ドイツ降伏後のベルリンに、ポツダム会議取材のためアメリカ人記者のジェイク(ジョージ・クルー二ー)が訪れる。ジェイクの運転手を務める米兵のタリー(トビ―・マクガイア)は、裏側で、米軍の品を横流ししていた。

やがてジェイクはタリーの情婦レーナ(ケイト・ブランシェット)が、かつて彼が愛した女性である事を知る。戦前、ベルリンに駐在していたジェイクは、人妻であるレーナと不倫関係にあった。
そんな中、タリーが死体で発見される事件が起きる。渦巻く陰謀の中、ジェイクはレーナを救おうとするが・・・。
オーシャンズ11」シリーズのコンビ、ソダーバーグ監督とクルーニーが、現代のフィルム・ノワールを作り上げた。モノクロ映像によって1940年代の雰囲気が伝わってくる。ただ、内容がいまいちわかりにくく、中途半端な印象だったのが残念。
映画の原題は、The Good German(善良なドイツ人)だが、これは、レーナの話す言葉の中に出てくるセリフ。邦題は、「さらば、ベルリン」で、かつての「さらばベルリンの灯」と混同しやすい。「さらばベルリンの灯」はジョン・バリーの音楽が素晴らしく印象に残るが、「さらば、ベルリン」は、あまり印象には残らない、やや眠気を催すような映画だった。残念。
★★