fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「笑う警官」(2009)</span>


The Laughing Policeman (笑う警官) 予告編

 

 
「笑う警官」(2009)は、タイトルからして引き込まれる(笑)。
 
警察幹部の”高笑い”のシーンもある、サスペンスタッチの映画でおもしろい!
 
警察内部は、正義は消え、組織と権威を守るためには、反対分子は抹殺してしまう。そんな組織の上層部(警視)から、警察に反抗的な動きをする警察官を「ダニ」として、退治するために、おとり捜査の経験のある二人の警察官が任命される。
 

この二人は、佐伯警部補(大森南朋)と津久井巡査部長(宮迫博之)だった。
 
佐伯と津久井は、無二の親友で、有志を集めて、警察そのものの不正告発に命をかけて戦うことになる。
 
警察モノの内幕では「LAコンフィデンシャル」を思い起こすが「笑う警官」も、かなり骨太の映画だ。監督は、角川春樹角川映画で、「人間の証明」「野生の証明」「時をかける少女」などで一大ブームを巻き起こした、その人だ。
 
津久井巡査部長が、交際のあった女性警官の殺害の犯人に仕組まれたことで、隠ぺいのために「射殺命令」の出ている津久井を守り、「百条委員会」に出席させ、証言させるために、命を張って闘っていく。「人の命より大切な正義はない」と言うのが佐伯の信条だ。
 

ストーリー:札幌のマンションで女性の変死体が発見される。管内の大通署から捜査員が急行すると、被害者は道警本部婦人警官であると判明。
 
間もなく、現場検証も途中であるのに、事件が事件だから、という理由で捜査は早々に本部へと引き継がれた。容疑者は被害者の恋人だったという同僚の津久井だと断定される。津久井は、覚醒剤の常習者で、拳銃を所持している可能性が濃いとして、身柄を発見した際に抵抗を受けたら拳銃を使用してよいと通達される。更に、SATの出動。射殺許可というより射殺命令である・・・(HPより)。
 

射殺許可は、津久井の「百条委員会」出席を阻むための口封じと言うのがあきらかだ。期限はわずかに24時間、津久井を匿い続けるには長く、婦人警官殺しの真犯人を見つけるにはあまりにも短すぎる。
 
しかも、有志として集まったメンバーの中に意外な内通者がいるのだ。佐伯は無事に津久井を議会へ送り届けることができるのか・・・。
 
警察内部では、東大出のキャリアと私大出のキャリアとの争い、3年間で14億円という巨額の裏金が私的に利用されるなど、腐敗しきった警察機構。黒幕の暗躍、計画とは・・・。
 
有志の一人で、佐伯の同僚の小島百合を演じる松雪泰子は、「フラガール」で評判を得た後「容疑者Xの献身」「沈まぬ太陽」などで女優として確固とした地位を築いている。目が離せない女優のひとりだ。
 
☆☆☆☆(意外と面白い)