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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「アイアンマン」(2008)</span>

 

 
「アイアンマン」(2008を見た。今ごろ見たのか!(爆)
 
公開当時は、子供のころにTVでみた「鉄人28号」のイメージがあって、荒唐無稽なアクションくらいに思って見逃していた。「アイアンマン2」が制作されて、「おや?」そんなにおもしろいのかと関心が起きてきて、しかも女優がグイネス・パルトロウ(お気に入り女優の一人)なので、DVDの観賞となった。
 
みたら「アイアンマン=鋼鉄の男」、これが予想以上に面白い。
 
「武器商人」「戦争成金」から、正義のヒーローに変身できるのか、といったストーリー。
 
主演のロバート・ダウニーJr.は、どういうわけか、作品を見ているのが少ない(「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」「グッドナイト&グッドラック」「追跡者」くらい)が、小柄で風貌がアル・パチーノに似た印象だ。
 
「アイアンマン」では、ダウニーJr.が演じるのは、巨大軍事企業「スターク・インダストリーズ」の社長であり天才発明家。ミサイルをアフガニスタンでプレゼンテーションをするが、現地のゲリラの襲撃にあってしまう。
 
ゲリラが発射してきたミサイルは「スターク社製」だった。自社製品が、殺りくに利用されていることに疑問を感じて、帰国後は、兵器製造から手を引くと宣言する。それに対して、先代のスターク社長の時代から兵器製造に関わってきた重役のオバディア・ステイン(ジェフ・ブリッジス)の猛反発にあい、発明した“アイアンマン”同士で死闘を繰り広げることになる。
 
ジェフ・ブリジッスといえば、名作「ラスト・ショー」(1971)や「白と黒のナイフ」(1985)を思い起こすが、当時の面影は全くなく、髪はスキンヘッド(スキンヘッドに限って、ひげは多い。爆)の悪党面で、凄味がある。
 
トニーの秘書、ヴァージニア“ペッパー” ポッツ役がグイネス・パルトロウ。グイネスは、トニーには好意を寄せており、トニーも、ペッパーに絶大な信頼を置いているが、「社長と秘書」の関係以上には、発展していない。この二人の関係のべたべたしないところがいい。パルトロウの生真面目さも好感が持て、スタイルもよく、かっこいい!
 
トニーは、そうかといって記者会見で鋭く質問してくる女性記者とは、記者が独占取材したいという願望があったにせよ一夜を共にしたりするという一面もある(笑)。ペッパーから見ると、トニーは、遊び人で、無頓着な性格であることをよく知っているため、身の回りの世話を一手にこなしている状況。
 
この映画のなかのちょっとしたセリフ、会話がしゃれている。アフガニスタンでは、地元の兵隊らは、「スタークの社長」と知って、記念撮影をしてくれとトニーに言うが、「写真はいいけど、ブログに載せないでくれ」と言ったりする(笑)。
 
アフガニスタンから無事に帰ってきたトニーが記者会見をするが、周りの人間は、あれこれアドバイスをするが、トニーは「バケーションは終わった。まずはチーズ・バーガーだ」と言って、チーズ・バーガーをほおばって会見場に臨むといった具合。ほんと、アメリカ人は、チーズ・バーガーが好きだ。
 
重役のオバディア・ステインと話をしている時も、オバディアが、紙箱にピザを持っていたが、反発するトニーに対して、「ピザは1枚しかやらないぞ」と言うと、トニーはさっと1枚取って半分に折ってガブリと平らげる。ピザが食べたくなってきた(笑)。
 
この映画のラスト・シーンは、記者会見で終わる。
 
前日、アイアンマン同士の争いがあって、オフィスは爆発して大破。大勢の記者が社長であるトニーを取材しようと会見に待ちかまえる。トニーの側近たちは、トニーのアリバイを完璧に用意していた。ヨットでバカンスを秘書とともに楽しんでいた、というもの。今回の騒動には関係はなく、バカンスの目撃者も手配したというのだ。そして、与えられたメモを読みさえすればいいと進言する、しかも、質問は一切受け付けないというのだ。
 
会見に臨んだトニーは、(休暇で疲れたと思わせ)「今日はメモを読ませてもらう」と言うと、会見場の記者たちは、うっすらと苦笑いをし、例の女性記者が「そんなメモを信じると思うのか?」と質問。
 
トニーの側近は、早くメモを読めとトニーに耳打ちをするが、トニーがメモを読むかなと思いきや、トニーは、メモをそっちのけで・・・。
 
「○○○は○○○○○○だ!」
 
記者たちは、一斉にざわめき「やはりそうか」と驚き、トニーの元に寄ってくる!
 
見事な幕切れだった
 
ラスト・シーンはこうでなくては!!!
 
こうなったら「アイアンマン2」も見ないわけには(爆)。