日本の大女優・池内淳子(いけうち・じゅんこ)さんが26日に肺腺がんのため亡くなったことが30日わかった。76歳だった。和服が似合い気品と上品さを備えていた。
池内淳子さんで印象に残っているのは、「男はつらいよ 寅次郎恋唄」(シリーズ第8作)のマドンナ役。この映画では、新規にオープンしたコーヒー店の女主人に扮して、「とらや」にあいさつに来たが、あまりの美人に、とらやの住人はびっくり。「寅のヤツがいたら大変だぞ」と話しているところに、ひょっこり寅次郎が帰ってくるから、大変に。
この第8作は、個人的には「寅さんシリーズ」中1,2位になるくらいの作品(見たのは20数本だが)。マドンナとしても、大物女優ということで話題となり、浅丘ルリ子、吉永小百合などと並んで印象的だった。
最近では、テレビドラマの「渡る世間は鬼ばかり」でレギュラー・メンバーに加わり、宇津井健がほのかに好意を寄せる控え目な女性役で、熟年同士で結婚するのではないかという成り行きも注目されていた。
CMでは、若手人気女優の宮崎あおいと共演した味の素のCMシリーズなどもある。
視聴率を確実に稼げる女優ということで、「(視聴率)20%女優」とも呼ばれた。
1960年以降、”よろめきドラマ”(今で言う不倫ドラマ)の女王といわれたこともある。
fpdの両親が、池内淳子の大ファンだったので、私の一番下の妹は、池内淳子(当時27歳)の名前を取って「淳子」と付けられたほど(笑)。私は、誰の名前からとったのだろう(爆)。
惜しい女優が亡くなり、残念。
ご冥福を祈ります。