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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「アイズ・ワイド・シャット」(1999):キューブリック監督の遺作。</span>








 

 
二枚目ハリウッドスターと言われ、「M:i」シリーズなどアクションスターのイメージが強いトム・クルーズだが、内面の演技で注目されたのがアイズ・ワイド・シャット」(1999)だった。
 
アイズ・ワイド・シャット」は1999年の劇場公開時に見ているが、Gyao無料動画で流れていたので、昨日、2回目の観賞。もともと成人映画指定だけあって、パソコンTVでは、一部修正、ぼかし、カットがされていた(笑)←というわけで、劇場で観た時の「見てはいけないものを見てしまった」という衝撃はなかった(爆)。
 
映画のオープニング・シーンから、わくわくだった。
いきなり、トムとキッドマンの私生活もかくありきと思わせるようなシーンだった。
スタイル抜群のキッドマン。化粧室で、それぞれ身支度をする姿は、リアル。
 
キッドマンは身長が178センチ以上で、トム・クルーズは、どう見ても170センチそこそこ。二人並ぶと、かなりキッドマンの背が高いのが目立つ。カメラで、工夫しているのもうかがえる。
 
音楽もなかなかムードがある。
 
スタンリー・キューブリックは、撮影開始初期には、自身の映画の「最高傑作になる」と話していたというが、その後は「愚作」と訂正するなど、思うような映画ではなかったというのがほんとうのところらしい。
 
この映画が1999年に完成して、第一回の限定試写(数人)の後数日後に亡くなったので、映画の観客の反応は、まったく知らなかったことになる。評価は、必ずしも高くはなかったようだ。
 
凝り性のキューブリック監督。製作には1年以上費やして(実際400日以上でギネス認定済み)、主役のトム・クルーズと当時クルーズの妻だったニコール・キッドマンの二人をイギリスに1年間滞在させて、秘密裏に完成させた。内容、タイトルさえ一切漏れることなくすすめられたのだった。
 
スタンリー・キューブリックは、この映画化の権利を、製作年のさかのぼること20年近く前の1972年に取得していたという。鬼才キューブリックが、選んだテーマは、夫婦間の愛と嫉妬、もっといえば、性。
 
この映画の主人公ビル(トム・クルーズ)とアリス(ニコール・キッドマン)は、結婚して9年になり、いわば倦怠期。ビルの患者でもあり友人のジーグラーシドニー・ポラック:映画監督として有名)のパーティーに招待されたことがきっかけで、ビル夫婦の間に、それぞれ疑念が生じて・・・。
 
この映画のタイトル、アイズ・ワイド・シャットというのは、「目をぱっちりと閉じる」という文章としては意味をなさない言葉だが、映画のキャッチコピーの一つにもなっている「絶対に見てはならないものを、よく目を見開いて見ておけ」という監督のメッセージではないかと思う。
 
人間の性への欲望を、仮面乱交パーティーという秘密クラブの存在を通して、描いている。このパーティーに参加するには、仮面とマントが必要ということで、深夜にビルは、衣装屋に行き、手配する。ドクターという地位も財産もあるビルが、どんどんとのめりこんでいく様は、人間の弱さを表しているが、一般的に平凡な人間でも何かの拍子に、危険と知りつつも見知らぬ世界に足を踏み入れたいという本能があるのだろう。
 
いろいろなことがあって、ビルは、身も心も憔悴して帰宅すると、眠るアリスのベッドに倒れこみそうになるが、アリスの横には無くしたはずの仮面があった・・・。ビルは、妻に知れたと思い、全て話すと言った。
 
おりしもクリスマス。ビルとアリスは娘と一緒にクリスマスプレゼントを買いにデパートへ。いつしか夫婦は二人だけの会話に没入。色々あったけれど、危ない世界に足を踏み入れたものの、生きて帰ってきたことに感謝すべきだと語るアリス。
 
「夫婦の絆を確かめ合うために、今すぐしなければならない大事なことがある」とアリス。「それは何だい」と聞くビル。
 
アリスは言った。「F○○○」。
 
この映画では、F○○○という言葉が、10数回以上出てきた。
 
アメリカが舞台の映画だが、ロケはイギリス。
 
タクシーは、ニューヨークと同じイエロー・キャブが走っていたが、車については、欧州車仕様が見られたという(気がつかなかったが)。
 
 
 
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そのほか、映画パンフレットとしては、fpd百押しの「Z」の映画パンフや、オールスターキャストの「大空港」、キャンディス・バーゲンエリオット・グールド主演の「・・・You・・・」の映画パンフなどもプレゼントの中に含まれます。そのほかは乞うご期待。
(関心のある方は覚えておかれると・・・笑)。

 
 
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