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<span itemprop="headline">映画「交渉人 The Movie」(2010)</span>


ここ数年のパターンで、テレビドラマの映画スピンオフ作品「交渉人 THE MOVIE」を見た。

テレビのほうは、ほとんど見なかったが、映画は、ストーリーが、ハイジャックで、おもしろかった。ジョディ・フォスターの「フライトプラン」のような貨物置場などが出てきた。米倉涼子の力の入った役を見るのは一見の価値があった。

これまで、テレビから映画になった作品では「踊る大捜査線「アンフェア」「相棒」などがあるが、「踊る~」の映画版2本(「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」は、期待通り面白かったが、今回の映画版は、わざわざ映画館で見るまでもないなと思った。

副題が「タイムリミット 高度10000mの頭脳戦」ということだが、俳優はそれぞれ、ジクソーパズルのピース一つ一つの役割を果たしているものの、全体として、「それで?」というように、いまひとつ映画ならではの訴え、迫力がなかった(とやや物足りなさを)。





「蹴り上げるのが得意」という米倉だが(爆)。

米倉涼子の“交渉人”宇佐木玲子と警視庁捜査1課特殊捜査班(SIT)のメンバーの活躍を描くというものだが・・・。ハイジャックの犯人グループの中の若者が、「今の社会は一生懸命働く人間が報われない」と嘆いて、その考えの師匠ともいうべき人物が刑務所にいるのを出所させるのが、目的だったが、さらにその背景には・・?という二転三転のサスペンス的な要素はよかった。

米倉は「黒皮の手帖」「けものみち」などの悪女役や「女系家族」などの一途な女というのがインパクトがあったが、映画は初めてみたが、「交渉人」のような動きのあるアクションを見せるタフな警官というのは、適役。女優10周年の作品として、代表作になった。

こんなにオールスターキャストのようにゲスト・脇役がバラエティに富んでいるのもめずらしい。

蛇足ながら、お酒のCMで「脇役が目立っちゃだめだよ」というのがあるが、笹野高志は、いつも”ワンフレーズ俳優”と自認するように、いいところ取りが最近目立ってきすぎてきた(爆)。伊武雅刀は、この映画では、印象的な役どころ。津川雅彦と対峙するシーンがあるが、両者とも、ギョロっとした目や顔つきまでが似ている。

映画のラストシーンというのは、いつの場合も印象を決定付けるものだが、「おや?」というような意外なエンディングだった。

米倉涼子 (宇佐木玲子)
陣内孝則 (桐沢圭吾)
筧利夫 (木崎誠一郎)
高橋克実 (片山一義)
笹野高史 (墨田耕平)
高知東生 (蓮見芳樹)
塚地武雅 (桜庭健二)
八神蓮 (王子隼人)
城田優 (真里谷恭介)
伊武雅刀工藤幹夫
寺田敏雄
津川雅彦 (御堂啓一郎)
反町隆史 (中川伸也)
柳葉 敏郎 (機長)
橋爪 功  (経済産業大臣

監督: 松田秀知

きょうは、普段はめったに行かない東京・池袋で仕事の帰りに「TOHO系の劇場」なら1,000円でみられる
ので、ある劇場で聞いたところ「池袋にTOHO系映画館はありません」(笑)。一番近くで「六本木」だそうで、それではと、仕方なく「交渉人」を見たのでした。

★★ (DVDで十分)・・・めずらしく少々、辛口になってしまいました。