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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">&#039;00年代(66)映画「ノーカントリー」(2008)</span>


ノーカントリー」(原題はNo Country for Old Men)をやっと見た。

コーエン兄弟監督は、この映画で何を言いたかったのか。

正直なところ、あまりわからなかった(笑)。

(俺たち年配者=映画の中の引退を控えたベルなど=には、住みにくい国になった・・・
ということか)

アカデミー賞で、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞を受賞しているので、この春ぐらいから
「観たい映画リスト」のトップに入っていたものの、チャンスがなかった。

助演男優賞を受賞した殺し屋シガーを演じたハビエル・バルデムのおかっぱ頭で、
無表情なポスターに強い印象があり、評判もよく、バルデムの演技を「確認」するために
見た。






この映画の主人公は、ナレーションでしゃべるエドトム・ベルトミー・リー・ジョーンズ)。
ベルは、引退を決意している保安官。

カウボーイスタイルの保安官で、時代はいつごろかと思ったら、1980年ごろだった。
映画の中のシーンでわかる場面がある。

映画のタイトルは、オリジナルは「老人の住む国ではない」。
邦題の「ノーカントリー」だけだと、十分に伝わらないような気がする。

物語は、麻薬取引のトラブルで全員が死んでいる現場に残された200万ドルを
手にしたために、マフィアに追われるはめになったモス(ジョシュ・ブローリン
の必死の逃亡の話。

モスの妻、カーラ・ジーン(ケリー・マクドナルド)のもとに、シガーが現れ、
映画では、おそらく殺したであろうと想像させて、そのシーンがなかったりしたのは、
いっそうシガーのおそろしさを強調しているという効果があった。

シガー殺害をマフィアから請け負うクールな殺し屋、カーソン・ウェルズ
ウディ・ハレルソン)など俳優で見所はあったが、映画全体としては、
残念ながら「消化不良」だった。

引退したベルが妻に、二つの夢を見たと語るシーンで終わり。
あれあれ・・・。




バルデムは、異常で、非情だが、頭はいいというような場面もある。
怪我をして、応急処置を自分でやるところなど、なれた手つき。

執念深い役柄を演じたハビエル・バルデムはスペイン国籍の39歳ということだが、
はじめてみたと思ったら「コラテラル」(2004)に出演しており、トム・クルーズと共演して
いるとは。チンピラ役だったのか・・・。

小道具は面白かった。
ガスボンベ、消音銃、コイン、ミルク、探知機(GPS)・・・。


★★