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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1970年代(122)「さらば荒野」(1970)</span>



 1970年代前半で、最も人気のあった米国女優はだれかといわれれば、
 キャンディス・バーゲンと答えると思う。

 知的で、美貌の持ち主だった。

 映画は、超・お気に入りの「・・・You・・・」や「愛の狩人」それに野生的な役柄でも 
 美しさが光った、この「さらば荒野」である。

 「さらば荒野」は、異色西部劇。

 


 キャンディス・バーゲンは、ならず者グループのリーダー
 (オリバー・リード)に誘拐される人妻を演じた。
 オリバー・リードは、無学で、字を習いたいがために、
 その弱点さえ変えれば、別な人生が開けると、”教師”
 として、美貌のキャンディスを誘拐したのだった。

 誘拐された、荒くれ男のオリバー・リードに次第に
 惹かれていくバーゲン。

 バーゲンの夫(ジーン・ハックマン)は、サディスト的な性格で
 あり、そこから逃れたいという気持ちもあったバーゲン。

 一方、妻にそれほど未練があったわけではなかったが、ジーン・ハックマンは、
 町の有力者。プライドもあって、犯人を追い詰めて、殺してやると、意気込んで
 一味を追っていくのだが・・・。

 夫の「人間狩り」が始まる。
 その「追手」の集団を名づけて「Hunting Party」(映画の原題)といった。

 見所はたくさんあるが、ひとりひとりを、800メートルもある遠方から
 望遠鏡付きライフルで、殺していくシーンは圧巻だった。

 血の噴出するシーンもリアルだった。

 オリバー・リードは、野性的な中にも、人間味あふれる演技がすばらしかった。

 そして、壮絶なラストシーン・・・が待っている。

 キャンディス・バーゲンの魅力が光り、代表作の1本となった。

 1970年9月4日、「日比谷映画」の初日にこの映画を見た。

 そのときに、次の上映作品の「流れ者」(ジャンルイ・トランティニャン主演)の
 ポスターをもらった。

 あれはどこにしまっておいたか(今度、実家の古い映画関係のチラシがないか
 チェックしてみよう。Kids!さんではないが、お宝が埋まっているかもしれない
 という”淡い”期待をいだいて、出かけてみることにしよう)