「ニュールンベルグ裁判」は、1961年のアメリカ映画。
重厚なすばらしい映画でした。
リバイバル、テレビとそれぞれ一度づつ見ました。
「12人の怒れる男」にも通じる映画でしょうか。
名匠スタンリー・クレイマーが監督し、第二次世界大戦における
ナチス・ドイツの戦犯裁判を、スペンサー・トレイシー、バート・ランカスター、
リチャード・ウィドマーク、マレーネ・ディートリッヒ、マクシミリアン・シェル、
ジュディ・ガーランド、モンゴメリー・クリフトら豪華スターにより映画化。
ドイツ側の弁護人を演じたマクシミリアン・シェルは、この映画で
アカデミー賞の主演男優賞を受賞。このほか、アカデミー賞脚色賞が贈られました。
ストーリー:
第二次大戦後、ドイツのニュールンベルグで、ナチスに加担したとされる
ドイツの法律家たちが、連合国側の設けた戦犯法廷で裁かれることになる。
同じ法律家の法律家としての行為の是非を問う特異な裁判に、アメリカから
派遣されたヘイウッド裁判長(スペンサー・トレイシー)は悩まされる。
さらに被告側弁護人ロルフ(マクシミリアン・シェル)も予想外の抵抗を
見せるのだった・・・。
この映画は、ベテラン俳優の演技合戦がみもの。
落ち着いた、スペンサー・トレーシー。
渋いバート・ランカスター、リチャード・ウイドマークら。
白熱した論戦。ほとんどが、裁判シーン。
テーマは、戦争犯罪とは何か。
その責任の所在は?
戦犯として裁かれるべき人の範囲はどこまか?
そうした問題を、戦後16年を経て、アメリカの社会派監督が
世に問うた映画でした。裁判で裁かれるのは、軍人ではなく
ナチス政権下のドイツの法律家たちというところが、
注意を引きました。
俳優陣を見ているだけで、わくわくしました。
「ニュールンベルグ裁判」
(原題:Judgment at Nuremberg)
監督 スタンリー・クレイマー
製作 スタンリー・クレイマー
脚本 アビー・マン
出演者 スペンサー・トレイシー
バート・ランカスター
マレーネ・ディートリッヒ
ジュディ・ガーランド
モンゴメリー・クリフト
マクシミリアン・シェル
音楽 アーネスト・ゴールド
撮影 アーネスト・ラズロ
上映時間 3時間6分
☆☆☆☆